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プロローグ(という話)
2001年、最初に魔術を発見したのはアフリカ方面の有名な探検家らしい。
彼はとある山の遺跡に行くと言ったまま丸々2年間戻らなかった。レスキューや同職の連中が探しても死体も見つからず、
「獣にでも食われた」
という結論になったという。
そして2年、彼は当時の服装のままで、擦り傷1つもなく帰ってきた。
当然世界中が騒然とした。彼に何を聞いても黙ったままだった。そして魔術の使い方、習得の仕方を覚えてから突如と消えたそうだ。
そして2020年現在、
世界総人口 約90億人
魔術師総人口 約190万人
異常なほど魔術師の人口は少ない。
それはなぜか?理由は魔術を使うには適性があるかどうかが関わってくるからだ。
産まれた赤ん坊はそのまま魔術師協会によりすぐ適性検査される。アレルギー検査と同じで魔力が込められた紙を腕に貼り付け、色の変化がなければ適性があり、赤くなった場合、適性がない。
仮に適性がない者が魔術を習得しようとした場合、体の器官が変化し最短では1時間で魔物へと変化する。
と、いう話を今日先生から聞いた。