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他人の苦言を金言とも出来ない

作者: 竹仲法順

     *

 十年も文筆やってると、過去作なんかでも結構粗が見える。他人様が指摘してくだされば、それに越したことはない。ボクも謙虚に人の意見を聞く人間になりたいと思っている。幸い、まだ変われる。結論を言えば、自分の方から変わるしかないのだ。

 表題に掲げた通り、他人の苦言を金言とも出来ない人間は、実に最低だと思う。絶えずいろんな人間を見てきて、それなりに人生経験してきた。青二才のようなところもあるのだが、三十五年間培ってきた人生は無駄でも何でもない。返って経験を積んだことで、いろんなものなりことなりが見えてきた。

     *

 本当にその人のことを考えるなら、苦言を呈するのは当たり前である。何も言い合わないとなると、もうその関係は終わりであり、事実上消滅だ。苦言を金言としない、もしくは出来ない人間に発展はない。ただ、退歩のみである。

 うちの親族などそんな連中ばかりだ。口汚く罵倒するようだが、ろくでもないゴロツキ野郎ども。金や地位、名誉などに拘り続け、実生活などまるで分からない。まあ、ボクもそこまでお人よしじゃないんでね。いざ何かがあれば、訴訟なども辞さない。特に家の権利などには相当なものがある。だからつい先日、ネットで買っていた実印を役所に登録してきた。将来の遺産相続などに備えて、である。

     *

 不幸な家系というものはある。前述したように何かに拘り続ける人間たちの集団。ボクもそういった連中とは、必要なこと以外一切関わりたくない。いいのである。孤独だろうが何だろうが、ちゃんとこの持ち家での生活はこれから先もあるのだし、生活保護費もきちんとちょうだいする。

 ボクのようにモノを書く人間などは、他人をよく観察するのだ。ちゃんと分かっているのである。この人が何を言いたいのか、何を言われたら凹むのかまで、だ。他人の心理を読む達人だからこそ、ずっと書き続けられている。全てのことに意味があるのだ。人間の行動には無駄が一つとしてない。人間の脳は実に稠密で、経験則を全て記憶していて、半ば神秘とさえ言える。

     *

 だが、そういった脳の使い方を間違えているのが、うちの親族たち。受験勉強と入った学校を卒業もしくは終了するだけで全てが決まるとでも思っているのだな。大間違いだ。そんなことがあるはずない。不幸な人間たちなのだよ。他人がどんな目でうちの家を見ているか、考えたことがあるのか?ましてや、呈された苦言を金言と出来ているのか?そういった様子が全く見られないね。スカだよ、スカ。脳が猿以下レベルだ。

 そんな人間が実社会で成功する確率はゼロに等しい。他人様の言っていることに謙虚に耳を傾けていれば、同じ轍を踏むことはないだろう。結局、何を言っても無駄なのである。言うだけの意味がまるでない。もしくはもっと言えば、そういったことを理解できてない。だから同じことの繰り返しなのだ。

     *

 過去は変えられないが、未来を変えることは出来る。だから、ボクもああいったゴロツキどもの二の舞にならないよう、気を付けようと思っている。他人を変えるんじゃなくて、自分の方から変わるしかないのだ。

 ちなみにオヤジも叔父も叔母も、今の状態じゃ哀れな末路を辿るだろうね。勝手なやり口ばかりで、一つとしていいことはない。まあ、そんな連中どうでもいいけどな。最悪負債だけは残さなければ、後は何の用もない。汚いたとえ方をするが、アイツらはトイレットペーパーと同じである。尻を拭えば、それで終わりだ。使ってしまえば流すだけ。

 生活保護だって、ヤツらが援助しないから頼るのである。当たり前だ。支援するようなことはまずないだろう。口約束など、全く宛にならない。根本的に信用できないからである。それに行政だって、ボクを今の最低水準以下の生活から救うのは半ば必然。だから、保護申請するのである。国が一番安全だね。親戚縁者などの支援とやらを頼るよりは。

 ひとまず一筆書かせていただきました。読者の皆様も他人の苦言に謙虚に耳を傾けましょう。必ず金言に変わるはずですから。

 ではまた。

                                (了)


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