表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/97

第61章:『受験数学』に関する、ぼく個人の考察(3) 

 ・・・のちにぼくは、


 『しげちゃんの中学生日記』という連載型エッセイをUPする予定でいますが、


 そこで触れるエピソードの一部を、


 ここで「先行投稿」しておきます。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ぼくは、矢板市立矢板中学校というのが母校なんですが、


 入学時・・・


 そして、中学1年時の数学の通信簿の評価は、


 『3』でした。


 中2になり、『4』。


 そして、がんばった成果もあり、


 中3で、やっとこさ『5』を獲得しました。


 図書館で毎週、土曜の午後と日曜に猛勉強し、


 着々と数学の成績を伸ばすことができました。


 『しげちゃんの中学生日記』でも触れますが、


 矢板市内の某所にかつてあった、


 『塩川塾』にてぼくらは、


 塾長の「塩川先生」に鍛えられ、


 数学の「いろは」をみっちり叩き込まれました。


 ・・・マジで厳しい塾でしたね。


 体罰や暴力がアタリマエだった昭和の時代にあって、


 その中でも、


 超・有名な『スパルタ学習塾』でした。


 現在のような「個別指導塾」なんかありませんでしたから、


 もちろん、


 「少人数の合同授業」ですよ。


 ・・・マジで、すげえ塾でした。


 教室内には「竹刀しない」や「木刀ぼくとう」もありましたし、


 なんと!


 「ヘルメット」まで!


 ぼくらのころはそういう案件はなかったんですが、


 うわさによると、


 出来の悪い生徒や児童の頭にヘルメットをかぶせて、


 それを塩川先生が竹刀や木刀でもって思い切り叩く・・・


 こんな、拷問ごうもんまがいの「体罰」まで行われていたようです。


 ・・・いまならまちがいなく、


 暴力ざた、警察ざた、


 新聞ざたで、


 いっきにネット拡散しちゃうでしょうね。


 塩川先生が直接やる、


 『塩川クロー』なる、


 プロレスの「鉄のつめ」こと、あのフリッツ・フォン・エリックまがいの、


 「アイアンクロー」のおしおきまでありました。


 ・・・ぼくも何度かやられましたよ(笑)。


 いや、いてぇのなんの!


 アタマを右手で「わしづかみ」にされて、


 爪の伸びた先生に、ギューッとやられるわけです。


 ・・・女子の井上さんなんか、


 血がにじんでたって言ってましたね。


 数学の「答え合わせ」もすごかった。


 塩川先生が、たーだ「正解を読み上げるだけ」。


 「展開の答え」なんかをね。


 ・・・こんな感じ。


 「エープラビーの二乗マイナ・シー」


 「3エーエックス二乗プラ4ビー4乗マイナ5シー」


 この塾はですね、


 できない子を伸ばす塾ではありませんでした。


 ・・・「もともと学力がある子を伸ばす塾」です。


 それでもぼくには、


 けっこう、この塾が合っていて、


 なぜか数学も英語もついていけてましたね。


 塩川先生のおかげで、


 中学数学のチカラは、


 ぐんぐん伸びていきました。


 前述のように、


 数学が『5』になりましたし、


 テストでも90点を割ることはなくなりました。


 「・・・もしかして俺は、数学の才能があるんじゃね??」


 そうも感じました。


 ・・・が!


 ライバルの三友みともくんが買って、紹介してくれた数学の参考書に取り組み、


 その中の『整数問題』をやってみたとき・・・


 いやな予感がしました。


 「おれ・・・なんか、カンチガイしてたんじゃなかろうか・・・。」


 不幸なことに、


 その予感ははずれてはいませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ