第47章:B級の隠れ名作洋画・・・『イエス号の航海』の紹介❤
先日、ちょこっと触れ・・・
『ネタばれ映画館』でも取り上げたことのある、
B級の隠れ名作洋画などいかが・・・?
『イエス号の航海 (1973、ドラマ) デジ・アーナズ・ジュニア、マイク・エヴァンス、ビバリー・ガーランド映画』
→ UP主様は、「Cult Cinema Classics」様。
(※)以下、『ネタばれ映画館』にて、ぼくが書いた長い解説も掲載しておきますね。
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第14章:『イエス号の航海』~ 熱き男の友情!!
この第14章では・・・
超マイナーな、隠れ名作を紹介します。
それが・・・
『イエス号の航海』。
おそらく、ご存じないと思います。
わたしはこの映画を、高校2年の土曜日の午後に、TV東京の昼下がりの洋画特集で初めて観ました。
あまり知られていない「B級映画」ながら、とっても感動したのをおぼえています。
では、あらすじを・・・。
~ ~ ~ ~ ~
若き黒人青年のオランドは、ちょっとした事故から、いつものようにぬけぬけと母に借金に来た不良中年の叔父を自宅で刺してしまう。
逃亡するオランド。
そして、これまた若い、白人青年のキャルと出会い、オランドは、キャルのカリフォルニアからハワイへの2600マイルものヨットでの航海に、逃亡という名目もあり、付き合うことに。
航海中、さまざまな行き違いや、若さからくる、お互いの未熟さから、たびたび衝突するふたり。
そんなとき、ヨットの無線ラジオから、おじさんがナイフで刺され重症だということ、自分を捜索しているということ、そして、新しい友人のキャルが、スタンフォード大に合格したというニュースを知ります。
こっそりヨットを、キャルの目的地から、でたらめの方角へ進めてしまうオランド。
のちに気づき、激怒してオランドを本気で殴るキャル。
遭難するヨットに、残された食糧はわずかです。
そんなとき、ふたりは、ヨットに近づいてきたサメを銃で撃ち、腹の足しにしようと、ヨットに引き上げます。
ところが・・・!
油断して、足を滑らせたオランドが、うっかりヨットに横たわるサメに、不注意からガブリとやられてしまいます。
歩けなくなったオランドの介護をしながら、心配そうに見守るキャル。
・・・やがて二人は、通りかかった船に救助され、オランドは、足の治療のため、病院へ。
何事もなかったように、明るく振る舞うオランド。
そんな中・・・
オランドが関わった例の事件が、「事故」だったことが判明し、キャルもニュースでそれを知ります。
「・・・聞いたよ、オランド。事故だったんだね。」
「ああ。そうだ。」
「なぁ、オランド。ぼくはこれから、ある人とオーストラリアで落ち合う予定なんだ。たぶん・・・ニ、三ヵ月後くらいになるかな・・・。」
「そうかい。新しいパートナーなんだな。」
「・・・これが、その航空券だよ、オランド。そのパートナーってのは、君だ。オーストラリアで待ってるからな。」
「・・・いや、俺は行けない。今回はキャル、君一人で行けよ。」
「どうしてだ。ぼくと君とは、二人でひとつじゃなかったのか・・・?」
「今度は、君ひとりで、『何か』を証明するといい。」
「オーストラリアに来てくれないと・・・脚、蹴っちまうぞ。」
「本気かよ・・・?」
「冗談だよ。その傷に効く、塗り薬でも持ってきてやるからな。」
「ありがとさん♪」
・・・そしてキャルは、病室を出たところで、ショッキングな事実を知らされます。
「・・・カレとは、ずいぶん仲がよさそうだね。」
「ええ。もう、兄弟も同然ですから。」
「よく聞くんだ。実はカレな・・・右脚がもう、腐ってしまってな・・・片脚なんだよ。」
「・・・知らなかった。」
「きっと、君に心配をかけたくなかったんだろうな。 ・・・いい友達だね。」
「・・・もちろんです。」