第42章:前章にからんだ内容の、ある漫画からの会話文の抜粋引用
A:「百鬼丸・・・おめえさんは、たしか、まえに、『しあわせの国』を見つけてえといいなすったね?
(中略)
なあ、百鬼丸よ。人間の幸せちゅうのは、『生きがい』ってこった。
おめえさんが妖怪を倒す。手が生え、足が生え、目があいて、いちにんまえの人間になれるときがくる。
それからあと、おめえさんはどうする?
・・・なにを目標に暮らす?」
B:「うるせえ! それはそのとき考えらい!!」
A:「いいや、おめえさんはそこで目的をなくしてガックリするだけだ。
おめえさんは、ちっともしあわせにならねえ。」
B:「うるせえ!! じゃあどうすればいいんだ!!」
A:「どろろの金は、不幸な人たちが立ち上がるために使われるのだろう・・・?
それを見つけてやるということは、おめえさんがいちにんまえの人間として、立派に役をはたしたことになる!!
それが『生きがい』だ。・・・わかるか?」
B:「・・・それで『妖怪』はどうなる?」
A:「金を探すあいだにも、妖怪は出てくるさ。
今度はおめえさんは、はっきり目的をもって、そいつらを倒していくんだ!!
じゃあ・・・ぼつぼつ、あっしは出かけるか。」
B:「まて! うまいこと言って、おっさんもひとりで金を探すんだろう!!」
A:「あっし・・・? じょうだんじゃねえ!! あっしに、そんな地図なんか見えるもんかね。
またいつかあいやしょう。
ヒッヒッヒッヒ・・・。」