第7話 ゲームができてきたよ
学校から帰ってきて、ゲーム作りの続きを始めた。
残りはグラフィックを表示すること、要所要所で効果音の再生することだ。
このプログラム自体はそんなに時間がかからなかった。問題はプレイして、バグがあるかどうかだ。バグなんかないだろうと思うところに限って、バグがあったりする。例えると、探し物をしていて、そこには絶対無いと思って、後回しにしていると、実はそこにありました!ってなって、結局、時間がかかっちゃうことあるよね。そんな感じ。
と言うわけで、いろいろと試してみると、些細なところでバグが出た。すぐ直るバグもあれば、再現性がなかなか見つからないバグもあって、やっかいである。
結構時間がかかったけど、おおよそわかるバグは取れた。よく考えたら、こういうバグの発見作業こそ、他の部員にやってもらうべきだったと思った。
なので、明日あたり、また家に呼んで、最終チェックをしてもらおう。
さて、お風呂も入ったし、明日に備えて寝よう。
翌日の夕方。
早速、文芸部と茶道部に来てもらうことになった。
「おじゃましますですの」
「おじゃまします」
まず、茶道部の川野と音谷が来た。
「おじゃましますです!」
「おじゃましま~す」
その後、文芸部の望月と隅野が来た。
この4人で要注意人物は音谷だ。またお茶の入れ方を丁寧に厳しく教えてもらうことになるだろう。
部屋に招き入れて、文芸部にゲームをプレイしてもらうことになった。ストーリー、シナリオは文芸部に作ってもらっているのだから、テキスト間違いなどのバグは私よりわかるだろう。
茶道部にはその間に、お茶を淹れてもらおう。
と言うわけで、片方はモニターを見つめながら、ゲームをプレイ。そして、その隅で座布団に座って、お茶を淹れているというシュールな光景になった。
シャカシャカ……
今、お茶を点ててもらっている。この間も私はものすごく緊張している。
そして、渡されたお茶碗でお茶を飲もうとすると……
「ちゃんとお茶碗を回す!」
ほら。また怒られた。
この後もいろいろと怒られたが、とりあえずお茶の時間は終わった。
そして、文芸部のゲームプレイもおおよそ終わり、ほんの少し、テキストにバグがあることが分かった。
その個所を私が用意したノートに書いてもらって、全員解散した。
そういえば、文芸部はお茶飲んでないね。今度、何か飲み物をおごらないと……
学習発表会まで、あと3日である。
学校にはパソコンが無いので、とりあえず自分のパソコンを持っていくことになる。友達の支子の兄、貴さんに搬送を頼んである。
とりあえず、私は期日までに残りのバグを直した。