第4話 とりあえずゲームを作ろう
私は家で、昨日のことを思い出していた。
うーん。ゲームを作らないといけないけど、よく考えたら使えるパソコンは家にしかない。なので、部員も家に呼ばないといけない。とりあえず、文芸部員を呼ぼう。そして、私は電話をして呼び出した。
待っている間に、私はパソコンの電源を入れた。とりあえずプログラム言語のマニュアルでも読んでいよう。
マニュアルを読んで、しばらくしたら、「ピンポーン」と音が聞こえた。
「おじゃまします。文芸部員の望月と隅野です。これ、つまらないものです」
私はその『つまらないもの』を凝視した。なんだか高級そうな紙袋に入っていた。私はにやにやしながら、部員を自分の部屋へ通した。この家は木造だけど、部屋は広いのよ。
私はちょっと待っててと部員に言い、その場を外した。
数分で帰ってきて、そのあと部員といろいろと話し合い、作るゲームはサウンド小説っぽいものに決まった。
本当はアクションゲームとかシューティングゲームが作りたかったのだけど、文芸部員がいるなら、これしかない。
「ピンポーン」
私は音が鳴った瞬間、ダッシュして玄関へ向かった。これをピンポンダッシュと言う。いや、言わない。
「おじゃまします。茶道部員の者です!」
茶道部員の2人が登場だ。なにやら大きな荷物を持っている。もちろんアレだ。お茶だ。2人が部屋へ入って、お茶の準備を始める。
シャカシャカシャカ……
茶筅を使って、お茶を点てはじめた。茶道部は現在2人しかいない。ここにいる、川野 恵と音谷 琴子だ。
シャカシャカ……
どうやら点ておわったようだ。私がお茶を飲みたい飲みたいという態度をとっていると……
「正座!」
大きな声を部員の音谷が出した。
音谷と言う人、見た感じちょっと怖い感じがする。ヒステリー気味と言うか。
そして、私が正座をすると……
「お辞儀をする!!!」
この後もいろいろと注意されて、最終的にはお茶が飲めたけど、ものすごく疲れた。あと、文芸部員が持ってきたお菓子は羊羹でした。
サウンド小説で使うシナリオは文芸部員が用意することで決まった。 音は私がボイスレコーダーを持っていたので、その辺の環境音などを録音することになった。