表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六色の竜王が作った世界の端っこで  作者: 水野酒魚。
最終章
90/104

第82.5話 書簡2

拝啓、レーキ・ヴァーミリオンさま。

元気にしてる? お手紙ありがとね!

ちよっとニクスまで行ってて、あなたからの手紙受け取るのに随分時間かかっちゃった。

お返事書けなくてごめん。

あたしもウィルも、かわいい、かわいいウェスタリアちゃんもみんな元気一杯よ!

最近はウェスちゃんも走り回るようになって、もう、大変。父親と同じで、目を離すとすぐどこかに行っちゃうんだから。

あなたのトコにも子供生まれたんだって? おめでとう。

カァラちゃんもいよいよお姉さんね。あの子も随分大きくなったでしょ?

もう九歳だもんね。時間が経つのって本当にあっと言う間だわ。

あたし、五年前は自分が母親になるなんて、思っても見なかった。その前は結婚するとすら思ってなかったし。

あなたもそうだったでしょ?

自分が父親になるなんて、思ってなかったでしょ。

でも生きてるって、多分こう言うことなんだわ。思いもかけないことが、思いもかけないときに、次々起こるのよ。まったく息つく暇もないわね。

所で、『始めの島』のことだけど、少し動きがあったの。

黄成(こうせい)の文書館で古ーい地図が見つかったって。それがどんなものか、今度直接行って確かめて見るつもり。ま、今は金欠なんで、年内にはね。んーでも、あたし黄成の古語って苦手なのよね。どうしよ。

まあ、なんとかなるでしょ。あたしって天才だからね!

次に会うときまで、お互い頑張りましょ。

それじゃあね!


あなたの友、美人考古学者、ネリネより親愛を込めて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ