第五章 主な登場人物
レーキ・ヴァーミリオン
主人公。亜人、鳥人の男性。二十二歳。
白い髪に白い膚、赤い眸、黒い羽根を背に負う。
黒い羽根のせいで実の両親に捨てられ、養父母に虐げられて育つが、盗賊に養父母を殺されてしまう。
マーロン師匠に拾われ、やがて天法士を目指して勉学の道に。
天法士となったが、アスールの村に帰るため、ポーターとして働いていた。
第三章の最後で魔獣と戦い、その際に海に落ち、行方不明に。
『呪われた島』に辿り着き、そこで片羽を失うが、魔装具によって再び飛べるようになった。
寡黙で生真面目、人を容易に信じられない性格。
その分、一旦心を許した者にはとことん甘く、頼み事を断れない。
特技は料理。
カァラ
鳥人の小児。第70話から登場。
黒い髪に褐色の膚、黒い眸、黒い羽根を背に負う。
グラナートで母を亡くして浮浪児となっていた所をレーキに拾われる。
表情が乏しく、教育もあまり受けていない幼子。
特技はまだ解らない。
ネリネ・フロレンス
人間の女性、二十三歳。三十八話から登場。
青髪、藍眼を持つ。視力が悪く、眼鏡を愛用する。
活発な性格の自称・考古学者。父親もまた考古学者であったようだ。
よく自画自賛している。
童顔に見えることが最近の悩み。
特技は歌唱。
ウィリディス・”ウィル“・レスタベリ
人間の男性、二十歳。十七話から登場。
黒髪に碧の眸を持つ。膚は良く陽に焼けている。整った顔立ちの色男。
快活な性格。元はニクス雪白の騎士団に所属していたが、今は職を辞して旅暮らしの身の上である。
いざ戦闘となると命の遣り取りを楽しむような危うさがある。
特技は詩の暗誦。
アガート・アルマン
鮫人の血を引く男性。年齢不詳の苦学生。十三話から登場。
延ばし放題にした黒髪と黒い眸、眼鏡が印象的。
よく茫洋とした笑みを浮かべている、なにを考えているのか解らないタイプの人物。
だが、面倒見は良い。レーキの先輩。
現在はヴァローナ国立天法院の教師。
特技はペン字。
ズィルバー・ヴァイス
亜人。十八歳。二十七話から登場。
常にフードを目深に被り、マフラーで顔を隠し、手袋、ローブで全く肌を見せなかった謎の新入生。その正体は蟲人の少年である。
共通語が苦手で癖のある話し方をする。
現在は法具と魔具の研究の道に進もうとしている。
特技は楽器演奏。
クラン、オウロ、グラーヴォ
十五話、十七話から登場。レーキのクラスメイトと、その幼馴染の三人組。現在は全員二十一歳。
特技はクランが金勘定。
オウロが宝石鑑定。
グラーヴォが喧嘩。
ストラト・コッパー
人間の男性。七十代。十二話から登場。
天法士育成機関・『天法院』の院長代理。実質的な院長。
生徒たちを慈しむ優しい教師であり、強力な天法師。
若い頃に足を怪我して以来杖が手放せない。
特技は暗算。
セクールス・コルニクス
人間の男性。四十代。二十話から登場。
黒髪に痩身、長身の天法院教授。教授は通常の教師よりも責任の重い役職であるが、セクールスは自分の研究を優先すると発言してはばからない。学生に厳しい課題を出すことで知られている。
特技は絵を描くこと。