おこられます
シャインとリーンのセリフの違いが分かるようにシャインの一人称をボクにしました。
「なんの部屋?」
「寝室だよ、ベッドも一つしかないし」
ミーシャの家のベッドは3人ギリギリ寝れるくらいの大きさだ。しかし3人一緒に寝るとしたら、女性特有の柔らかさや甘い匂いがして緊張してしまうのだ。
「ベッドでは3人ぐらいは寝れるよ。みんなで一緒に寝れれば良くない」
「俺が寝れないから」
「なんで」
「恥ずかしいから。逆に恥ずかしくないの?」
「なんも思わないけどねボクは」
「私はちょっと、でも床で寝て欲しくないし」
「きついならボクがスライムの姿に戻って寝ればいいんじゃない?」
「それでいいなら」
と言うことでシャインがスライムにもどり、結局ベッドでみんな寝ることになった。俺とミーシャの間にシャインが入ってもらいたかったが、なぜか俺が真ん中になった。…なぜ俺が挟まれるように。
そういい、右にはプルプルしたものが、左ではなぜか俺の左腕に頭を乗せてるミーシャが、少しマシなのかもしれないがまだ恥ずかしい。…よくミーシャはすぐ寝れるな、シャインは寝てるのかこれは。でも起きてても体力が回復しないだけだからさっさと寝ることにした。
_________次の日_________
「うーん、よく寝たー」
俺は起きようと思ってスライム、もといシャインがいるところに手をつこうとしたら、
ムニュ
ん?マシュマロみたいな感覚がある。スライムはもっと、言っちゃ悪いけどネバーとしてその感覚ではない。かと言って人間の状態なわけないはずだからなんだこれは、それより結構柔らかくて何回も触りたくなる。
ムニュムニュ
柔らかい。と言うか誰なんだ?とりあえず布団の中にある手の位置を見ると人間の胸に、恐る恐る顔を見ると、顔をあからめたシャインが、
「何やってんの」
後ろからも暗い声が、ま、まさかミーシャが起きてるわけないよな、うん。後ろを見ると笑顔でいるミーシャが、顔は笑っているが、目は笑ってない。と、とにかく何か言わないと、そして怒りを沈めないと、
「お、おはようミーシャ、相変わらずあ、赤い瞳は綺麗だね。そ、その許してくれ」
「許すって何を」
「えっと、それは」
「それよりなんでまだ触ってるのよ、相当変態ね」
「あ!ごめん!シャイン」
「うう、朝からくすぐったいと思って起きたらなぜか胸を揉んでくるリーンが。まさか犯されるの?やっぱり人族は腹黒いの?」
「ち、違うから、許して!」
「シャイン、殺してもいいわよ、この変態を。とりあえず歯ぁ食いしばれ!」
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なんとも言えない雰囲気に。それよりなぜリーンはボクの胸を触っていたのかなぁ?
今はボクと、ミーシャが机の前に座っていてリーンは右頬が腫れているけど料理を作っている。多分後でなぜボクがスライムになっていなかったか言われると思う。理由は寝る前は緊張してると思うけど寝ている間だったら緊張しないと思ったから人の姿になった。でも胸を触られるとは思っていなかった。
「…できたよ」
リーンが朝ご飯を持ってきてくれました。ミーシャ曰くリーンはサポーターで、料理が得意らしい。そのためいつもリーンが作っているらしい。でもボクは何入っているのかが気になって恐ろしくてあまり手をつけない。それをリーンが見て
「食べないの?」
「あんたが変なことをしたからでしょ。反省してないの?と言うかよく年上にやるよね。まさか私にも何かやってるの?そうだったら許さないからね」
「してません。それよりなんで人間の姿で居たの」
やっぱり。まあボクも少し悪かったからね
「理由は寝る前は緊張してると思うけど寝ている間だったら緊張しないと思ったから人の姿になった。でも胸を触られるとは思っていなかった」
さっき思っていたことを丸々言った。
「なるほどね。ありがたい配慮なんだけどごめんな」
「もう大丈夫。それより、リーンはもっと仲間を大切にしたほうがいいよ。それと強く」
「うっ、なかまう大切にしてるほうだと思うけどな。けど強くなったほうがいいのは確かにある」
「どうせなら森を探索して戦っていったら、もし倒せないとしてもボクが倒してあげるから危なくなっても大丈夫だよ。もしかしたらもっと強い奴と戦うことになるかもしれないからね」
そうだなと言って地図を一緒に見ているとミーシャがジト目で見てくる。ふふ〜ん、嫉妬してるだろ。わかるぞボクには。そう思ってたら。
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どうしてこうなった。急にミーシャが怒ってきた。それをなぜかシャインが庇ってきた。何があったのかが気になるけどとりあえず、強くなった後の予定を決めていると、ミーシャの魔法をシャインが避けてそれが俺に当たってしまった。そのまま俺は気を失ってしまった。