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それがホントなら?

四月の下校時刻と言ったら日も伸びだいぶ明るい。

「そう言えば,みさき、今日、いつもにも増してよく寝たな?」


うつらうつらとした岬に高志は問いかけた。


「そうかな、いつもとあんまり変わんないよ」


「お前小さい頃からよく寝るよな、よく心配でおばさん、病院に連れてったもんな。俺んちに遊びにきて、5分で寝た時もあったし、ブランコで寝ちゃった時もあたっしな」


背中で笑いを堪えているのが高志には分かった。


「そうだね私、変わってるもんね」


「お前さ、病気とかじゃないよな?」


何だか知れないが、いつもの通りのよくある出来事、いつも通りの帰り道、一段下がった所に電車が走っている、のに、そんな思いが高志の口から出た。


「病気じゃないから心配しないで」

と言って岬は高志の手をほどき背中から降りると、高志の横を歩き始めた。


「ちょっと変わってるだけだよ」と付け加えた。


「まあちょっとどころじゃないけどな、でも何だか最近のの岬が、気になってさあ」


「昔、私がテレビ出たの覚えてる?」

高志の顔をのぞき込み岬は言った。高志がうなずくと続けて言った。


「私は二人いて、もう一人は未来の人間なの、体が二つで、心は一つ」


それがほんとならと、…思うと言葉が見つからなかった。あまりにもとっぴよしがなく説明できない気持ちになった。


世界は5分前出来たって考えも否定できない。

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