KEISUKE3
よろしくです。
少年は、ホテルの前につくと呼吸を整え足を止めて帽子を深くかぶった。その場にいるセレブ感あふれる人達とは少し似つくかわない少年のその格好に、少年は踏み込む事を戸惑った。とその時ファンファーレと共に、ホテルの正面の池の噴水がイルミネーションに照らされ噴き上がった。予定外のその演出がその場にいた人達とホテルの従業員、警備員の目全てを奪い去った。
「今しかない」
少年は何とか、人目に付かずにホテルの西側の茂みに潜り込む事ができた。しかしホテルの正面入り口からわらわらとその騒ぎを聞きつけて従業員が出てきた。
「狼、聞こえるかにゃ!あたいもちょっとやばい状況だにゃ!後は何とかするにゃ!通信はこれで最後にゃ」
「分かった、何とかするよ、ありがとう」
少年は携帯を開け、裏口の位置を確認すると身をかがめながらそこに向かった。至る所にある監視カメラはイリによってフェーク映像が流されていた。しかし裏口まであと少しの所、警備員が扉の前でタバコを吸ってさぼっていたのである。
「なんだよこんな時に、たくよー!」
少年は腕時計を外すと、2分後にアラームをセットして足元に置き、ぎりぎりまでその警備員に近づいた。
「あんまこう言うの得意じゃないんだけどなぁ、3,2,1、」
ピロロロ♪ピロロロ♪どこからともなく鳴る音に警備員は、あわててタバコを踏み消すと音のなる方へライト向け、近づいて行った。
その隙に少年は扉を静かに開け、ホテルの中に入る事が出来た。そして、電子キーロックの上にある手動ロックをかけた。気配を感じたのか、外からカチャカチャとドアのレバーを動かす音が聞こえてきた。
「あぶねー!あのボンクラが扉をチェックしてたら中に入れなかったは!」
そしてまた少年は携帯を開き、警備室に向かった。
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