KEISUKE
「そこの少年止まりなさい!」
サイレンの鳴る中、一人少年が追われていた。6機のドローンに周囲を囲まれ、もう後もなく追い込まれて行く。
「はぁ、はぁ、どうする?どうする?」
警察署のモニタに、ついにその少年の姿が映しだされる。と同時に映像がみだれ少年の姿が消えて無くなった。
「シャドウを一機駆逐しました。残り三機の模様、容疑者特定は不能。ドローンは他へ援護に向かいます、A班、B班、C班、各地域のWiFi接続制限開始して下さい」
と、ある特殊NET防犯課の隊員が言った。
「何でこうなった!どうする?繋がらねー!」
いかに凄いハッカーであっても、ネットに繋がらなければ、どうにもならない。
「こいつだ!C班に全てドローンを回せ!」
と特N防の隊長が叫んだ。
「見ろ!ここのWiFiスポットだけが、我々のコントロール外だ!やつだ」
と隊長が立体映像を指さし確信し、続けて言った。
少年は人通りの多い繁華外を外れ、徐々に追い込まれていった。
すると、街灯が少年の進行方向を示す様流れて点滅した。
「こちら、イリちゃんだにゃ!狼、やばいみたいだにゃ?」
と短波で少年へ、連絡が入った。
「今から援護するから、あせらずついてくるにゃ!」
街灯は突き当りを右に促すかの様に再び点滅した。
「あと1km先に、アメリカの要人が隠密で、泊っているホテルがあるにゃ!そこは国際法上ドローンの飛行は制限されるにゃ!分かったらついて来るにゃ!」
少年は息をのみ、頷くと明かりが指し示す方へ走り出した。
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