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今日はいつもより寝るな
止まらないのだけれども、うまくいかない。
「おーい!高志ちゃん,また岬が保健室で寝てるよ、先生が高志ちゃんを呼んで来いって」
クラブ活動が終わり、顔を洗っていると何処からかそんな声が聞こえてきた。
「ワリィ、ワリィ今行くよ」
タオルで顔を拭きながら高志は大きな声で答えた。
一度目の下校のチャイムが鳴っていた。
「今日はいつもより寝るな」
高志は急いで着替えをすまし、保健室へ向かった。
ガラガラっと”失礼します”ドア開けると、珍しく岬は椅子に座り、保険医は帰り支度をしていた。
「先生は急いでるから、二宮さんをよろしくね」
そう言って保険医は高志と入れ替わりで、出て行った。
ふぁーっとあくびしながら、岬はまだ眠そうに言った。
「おんぶ!」
「どこまで?」
「家まで」
高志の顔を見て、
「じゃあ目が覚めるまで」
俺は、岬と付き合ってるわけでもない、けど… 岬のそばにいるのは、いつも俺なんだ。
二回目の下校のチャイムが鳴っている。
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