みゆきと岬、天才の限界
「どうしたの、急に黙り込んで」
髪をとかしながら、モニタに映った雪が言った。みゆきは、秀明とA.I.のオセロ対決に夢中になっており、はっとして答えた。
「あ、ごめん、ごめん」
「もう、それでね、ネットで見つけたお店なんだけど、そこの古着が可愛くてね、下北沢にあるんだけどぉ、どうしても行きたくて、今度の休みにみゆきも一緒に行かないかなって」
「ねー!聞いてる?みゆき!!」
「あっ!うん」慌ててみゆきは答えた。
「どっちよ?行くの?」
「あっ!ごめん、急な仕事が入った!」
「もう!じゃあ約束だからね!」
「分かった、約束。また連絡するよ、雪、ごめんね」
そう言って、みゆきは雪のアクセスを切った、切れる寸前モニタにふくれた雪が映っていた。
「なにかこの秀明って子、気になるのよね。Dr.Know、こんばんは!”天才少年秀明君”検索してくださいな」
そう言ってみゆきは、部屋のメインPCを立ち上げた。
「こんばんは!みゆき、ご機嫌いかが?」
みゆきが座るベッドの真ん中に、30cm位の白衣を着たいかにもと言った、女性〔立体映像〕が現れ答えた。
「検索結果、124,367件です。フィルタリング124,201件が含まれます。」
「そう来たか!」
みゆきが施したフィルタリングとは、岬の未来に関わるものである。
みゆきは天然パーマの髪を逆にねじり伸ばしながら言った。
「この子、何も考えてないわ!まるで?A.I.の思考が分かっているようだわ、って言うか早すぎるよ」
第1回戦32対32引き分け、時間20分丁度終了。
みゆきは、背中にざわざわと…
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