まだ開けられない箱
みゆきは夕食を済ますと、ベッドへ飛び込んだ。
”Dr.Knowのversion.6って私が創るのよね?でも今は扱えないって事はそうよね。扱うなって事。時期が早いって事なんだわ。未来の私が今の私に…
それとExpectnetの方よね、なんとか調べないといけないんだけど、今日はデートだったし、こっちはこっちで大変だったし”などと考えながらみゆきが言った。
「ネオ!パンダのキーホルダーを検索して」
すると、画像が寝ているみゆきと天井の間にいくつも映り出された。みゆきはタッチリングを指にはめて、一枚一枚確認して、消していった。ヒット件数10,235件。寝る前の数分、みゆきの日課がこの日から始まった。
「おはよう!薫さん」とみゆきが言うと、掃除のおばさん事薫が答えた。
「部長おはようございます」
「もう!部長はよしてって」
薫は笑った。
「今日は早いんだね」警備員が二人にチェッカーを当てながら言った。二人は会釈して門を通過すると、みゆきが言った。
「なんで私達の部屋で、新設史実会議をするわけ?おかげで30分も前に起こされてさ」
「でも、仕方ないわよ、部屋は広くて設備は充実だし」
と薫は答え、続けた。
「部長も始めは楽しそうにしてたじゃないですか」
「まあそうなんだけど、でもどうして私達だけで、椅子やらなにやら用意するわけ」
とみゆきは顔を膨らせ言った。
「まあまあ、みなさんお歳ですからね」
と薫が答えた。
みゆきは色々と言いたかったが、薫の意見も最もだと言葉を飲み込んだ。
「そうそう!最近プロジェクタの調子が妖しいから、薫さんも会議に参加してくれる」
「はい」と薫は返事をした。
神田 みゆき14歳、国立データ図書館特別区データ管理部及び新設史実認定委員室の部長兼委員。こんな誰にも知られていない肩書だが、国家間機密、国家機密、以外の全てのデータにアクセス権を持っている。
ちなみに薫さんは第一種国家機械技師の資格を持っています。
ご意見、感想あればうれしいです。




