選抜小学生
今日は全国中学模試。
いつもの教室と少し様子が違っていた。高志は今日岬に言われた事思いだしていた。
”高校か、あんまり頭の悪い高校には行けないなあ”そんな事おもいながら、斜め前に座る岬に目をやった。岬は片肘ついて校庭をぼんやり眺めている。岬は今回も全部満点で、全国1位なんだろう”
すると、校庭の隅を歩く集団に気が付いて振り返って岬が言った。
「高志、あの子達は何しに来たのかしら」
「あぁ、お前寝てたからな、何だか東京の頭の良い小学生を集めて視聴覚室で俺達と同じ模試をさせるらしいよ」
「そうなのね」と言って今度は両肘をついて、先日替えられたLED電球気づいたのか、また振り返ろうとした時担任がやって来た。
「起立、礼、着席」
「今日の模試は、高校選ぶ上で、参考になるから今ある力を出し切って臨むように」
そう言って、黒板に国語から各科目の時間割りを書くとプリントを配り始めた。
「9時まで、プリントはそのままにしておくように」
これで将来が決まってしまうような、そんな思いはみゆき以外の生徒達みんなどこかで思っているに違いない、それ位に教室は静かだった。
キーンコーンカーンコーン♪チャイムが鳴り、模試が始まった。ペラ、ペラとプリントをめくる音と鉛筆の走る音が聞こえてくる。
10分もするとみさきが両肘をついてコクリコクリとしているのが、高志から見えた。”はっや!飯食うの誰より、遅いのによ”と思いつつそれでも心を落ち着かせ模試に臨んでいた。
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