全国中学校模試
ピンポ~ン♪
「おはようございます。高志です」
インターホンを押して、高志が言った。みさき!みさき!と中から、岬の母親の声が聞こえてきた。ドンドンと廊下を走る音が聞こえると、玄関ドアが開き岬の母親が言った。
「ご飯は食べたんだけど、部屋に戻ったっきり降りてこないのよ。寝ちゃったのかしらね、高志ちゃん二階に上がって起こしてきてくれる、おばちゃん忙しいのよ」
そう招き入れらえれると、高志は返事をしながら階段を上がった。とんとんと扉を叩いたが返事はなく。「入るよ」と言って、扉を開けた。そこには布団かぶって丸くなっている岬がいた。
「今日は全模試だぞ、早くしないと遅刻するぞっ」
そう言って、布団をはぎ取った。制服姿の岬は、はっと目を開き二回、目を擦って言った。
「ありがとう、もうそんな時間なのね」
「まったく本当によく寝るお姫様だよ、みさきは」
岬はすこし恥ずかしそう微笑んだ。ドタバタはしたがなんとか学校に向かう事ができた。
「お母さん、いってきまーす」
「高志ちゃん、みさきをよろしくね」と台所から声が聞こえてきた。
「そう言えば高志は、どこの高校を受けるつもり」
学校に向かいながら、岬は高志に尋ねた。
「俺は?まだ決まってないよ、今回の全模試の結果とか?あるし… みさきはどこ受けるんだよ」
「私は高志が受けるとこ、受けようと思ってる」
「何言ってんだよ!お前だったら、どこの高校だってどこの大学だって好きなとこに入れるんだからな」
「そ、だから好きな高校を受けるんだよ、高志いなかったら誰が、おんぶしてくれるのよ」
「男子校にするはおれ!」
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