回帰 Ⅲ
テストまであと数日。
普段は全くと言っていいほど勉学に励まない翔だが今回は気合が入っていた。
これだけ勉強したのだから平均点は上回りたいと考えていた。
万年勉強にかける時間を極限まで削り、ダーツやその他の趣味にかけてきた翔にとってはとてつもなく高い壁だった。しかし、愛良の指導、加えて新人戦でチームを組んだ樹の手厚い指導でなんとか実力をつけつつあった。また、舞良の目もあると言うこともあり、
しかし。
「物を覚えるのはどうすればいいんだ…!!」
勉強の肝とも言える記憶術をひたすらに使わずにのらりくらりと過ごしてきたツケが今になって回ってきていた。
話や指導を聞いている間はなんとなく聞いて覚えていた知識を総動員すれば理解はできる。だがその解法は直ぐに抜け落ちてしまう…
心が折れそうになりつつもなんとか愛良に言われた課題をやり切りその日は眠りについた。
翌日。
「……………クマすごいよ?」
「わかる?」
「……………いつもそんな顔してないもん。」
勉強の疲れが取れないまま学校に来てしまった。そのためかいつもと違って頭がぼーっとする。
一限目は数学…この眠さをどうしたらいいんだろうか。
「…あー…八神。俺の授業で寝るとはいい度胸だ。解いてみろ。」
「!!?ええっと…」
「八神が寝るというのは…かなりレアだが何かあったのかぁ…?」
暗い雰囲気からか威圧感がすごい。
結局その問題をなんとか時間をかけて解き、席について項垂れる。
「疲れてるなら取り敢えず休んできてもいい…午後の試合はしっかり万全で臨むんだぞ?」
教師からの優しさに心が痛んだ。
勉強をあまりしっかりしてこないと、まず平均的な学力まで追いつくために、今までやらなかった分の勉強しないといけないということになる。それがかなり今回は効いていた。
「今日はいつになかぼーっとしてるけど大丈夫なの?」
昼休みになり、星宮姉妹が心配そうに俺に話しかけてきた。
「いやぁ物の覚え方を知らないからさあ…繰り返し解いてるんだけど…」
「んー…寝れないのはまずいから少し山かける?ウチなりにテストに出そうなところはわかるから絞ってあげるわよ?」
「助かります…」
「………愛姉とかにノート借りれるし今日は休んできたら?…心配。」
この舞良の提案に乗って、午後の講義は透と愛良にノートを任せて存分に寝ることにした。
いかがでしたでしょうか?次回テスト編です!
これから先輩や後輩たち、そしてさらに部活動などの様子も考えていきたいと思います!!!お楽しみに。
最近グリップを変えてからかなりレーティングが上がりました。ちょっとした変化は大事なのかもしれませんね。でもあまりお勧めはしません(笑)。
良い一週間を!




