静謐 Ⅰ (虹渡side)
この話は虹渡視点の話になります!どうやってチームメイトを見つけるのでしょうか…?お楽しみください!
チームメイトを探すと宣言してから3日。未だに収穫は無い。
「まあたくさん友達はできたけど!」
ボクは昔から人と話すのが好きだった。明るく振る舞うだけで大抵のことはなんとかできたけど、今回ばかりはそうはいかない。
ボクがビビっときた人じゃないとチームは組めない。これからの学園生活を左右するメンバーだし、慎重に決めなきゃ。
いろんなクラスを回っているけどなんかどの人も違うんだよねぇ…
ボクは野生の勘というやつで人を見ることが多い。時にはとてつもなく鋭い、冴えた勘を発揮することもある。今がまさにそれだ。本当ならまず、編入生が誰かを聞いていかなければならない。だけどボクにはそれは必要ない。独特の感性でそれを見抜くことができるんだ!
「今日はIクラスに行こうかなー!」
あっさりと別クラスへと入る。そういった部分のメンタルは強い。透とは違い、試合以外のメンタルは異常に強い。
「お!」
本を静かに読む青年。大人びた顔つき。ボクとは真反対な人間だと本能的に察する。
でもこの人なら…間違いない!
「ねーねー!本読んでるところ悪いんだけどさ!」
「なんですか?」
「ちょっとお話ししよーよ!ボクCクラスの光倉 虹渡。中等部からの内進生。君、一般編入生だよね?」
「どうしてわかるんですか?」
う…ちょっと警戒されてる…?
「なんていうか、勘、かな?」
「僕は一般編入生のIクラス所属、日下部 樹です。よろしくお願いします。」
「樹くんね!よろしくー!編入生ってどんな入試で入ってきたの?」
樹くんかぁ。自分の知らない世界の人と話すのは楽しい。なんだか雰囲気透に似てるし!なんか仲良くなれそうな気がするなぁー!
「僕は勉強だけはしてきたから…入試は5科目、国語、英語、数学、社会、理科を受けてきましたよ。あとはダーツの理論に関しての知識に関する筆記試験ですかね。ダーツはそんなにやったことなかったんですが興味はあったので…こんなに厳しい学園だとは思わなかったですが…」
「勉強…???」
「…?大丈夫ですか?」
うぅ…生まれてから今まで勉強なんてしたことなかったよ…!編入生ってやっぱりすごいや。
「いやー勉強なんて今までしっかりやってきてなくてさ…できる人ってすごいよね!なんであんなにつまんないものに頑張れるの!?」
「うーん…時々辛いことがあっても、それに向き合うことで、自分自身が成長できるって思えるからだと思います。それが勉強のモチベーションでした。」
なるほど。さっぱりわかんない!
「でもさっき、光倉くんはCクラスって仰ってましたが…ダーツ上手いんですね。僕にとってはそれが羨ましいですよ…」
「いやー照れるなぁー。」
「足手纏いになってしまうので、今回のトーナメントの参加条件は本当に不可解なんですよね…。チームに1人下手な人がいるだけで士気が下がると思うんですが…」
む!なんか樹を悲しませた!?
「ボクはそんなことないと思うけどね。ボクとしては樹とだったらいいチームが組めそうな気がするんだ!」
「なぜそう思うのですか?」
「カン!」
「カン、ですか…光倉くんは面白いですね。」
「ボク結構カンで動くことが多くて…でもなんでかわからないけどよく当たるんだよね!」
野生の勘がなぜか冴えるボク。自覚はないけどレインボーショットにもそれは現れているみたい。
「でも少し考えさせてください。簡単に決められることでもないので…」
「んーそうかぁ…あ!じゃあさ!透と翔呼んでくるよ!一緒にダーツ投げよーぜ!」
「とおる?かける?」
「あーボクのチームメイトなんだけど!すげーうまいんだよ!ボク負けてばっかりなのになんだか投げてると楽しくなってきちゃってさ!だからダーツにハマってるんだよ!!」
透も翔も対戦相手になったら手強いけど仲間として出場するチーム戦ならかなり心強いはず。
まあ、初心者だから大変なことは多いかもしれないけど、ボク、樹とだったらチームでうまくやっていける気がする!何よりしっかり話せる人だから透とも仲良くなれそうだしね!!その意味では少し安心なのかな。
「でもチームメイトが強いっていうことは上位クラスの練習環境がありますよね?勝手に入っていいのですか?」
「んーよくわかんないけどあの2人なら大丈夫だと思うよ!」
「それなんだかんだで一番不安なんですけど…」
まあよくわかんないけど、取り敢えずダーツのことは投げてから決めればいいよねー!ボクもあのダーツバーに入ってみたかったし。何が置いてあるのか気になるなー!
いかがでしたでしょうか。初めて翔からの視点ではない話を書いてみました。果たして樹はチームに入ってくれるのでしょうか。次回もお楽しみに。
コメントやブックマークなど、よろしくお願いします。それではまた次回。




