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D-Life!!  作者: てぇぽん。
新人戦編
69/85

宴楽 Ⅱ (透side)

珍しい透視点になります。

 僕にとっては勝つ、ということは当たり前で………はっきり言って今まではその「当たり前」のことをこなすだけでしかなかった。


 神城くんが時々いい勝負をしてくる時もあったけれど、それもほとんど勝ってしまう。


 でも今回は言葉では言い表せない感情が僕の中にはあった。


「皆本当にありがとう…!」

「お疲れ様でした。足引っ張ってばっかりでしたがここまで戦えて楽しかったです!」

「優勝だ!!やったね透!!」


 このチームのみんなが、僕を変えてくれた。

 ただ強さを求めて1人で戦うのではなく、その強さをできる限りチームのメンバーへと還元してチームの力をより強固にしていく。


 そのことがどれだけ僕のことを成長させてくれたか。今になってわかる。周りに後押しされるように、僕も自分の実力が伸びていたことに。


『さぁ!最優秀PPD、最優秀MPRの同時受賞を果たしました御影 透選手です!

 御影選手、今回のトーナメントを振り返りいかがでしたか?』

「……………ここまでの成績を残せていることは予想外でしたが…でもここまで来れたのはチームのおかげだと思います。

 少なくとも、この新人戦でチームを組んでくれたみんなと練習して、自己分析を重ねた結果がここに来て数字として現れてくれたんだと思っています。」


 今まで、努力をしても、表彰されるだけで誰かが認めてくれるわけでもなかった。

 僕が勝っても所詮は…相手が強すぎた、で片付けられてしまっていた。


 しかし今は違う。


「いやぁこんなに賞状もらったら持って帰れないね!とりあえず先生に預けに行かないと!」

「いやはや…改めて透くんの凄さをみました!これからも教えていただけると大変嬉しいです…」

「色々あったけどチームを引っ張ってくれて本当にありがとう。散々迷惑かけて振り回してきたけど…ここまで来れて本当に良かった。

 でも!!クラスのリーグ戦では…楽に優勝させないからね!!!」


 新しい仲間がいるだけでここまで心が温まるなんて…少なくとも高等部に入った頃には想像だにしなかった。


 自分を変えてくれたチームのメンバーに感謝しつつ、透はエキシビジョンマッチに向けての練習に入った。


「こう見るとやっぱり透の実力が圧倒的なのもわかるよなぁ…」


 翔がボソッと呟く。


 優勝しても淡々と練習をこなすというのが僕のスタイル。

 勝ったことはもう過去のこと。次を見据えて今日もいつもと同じ練習メニューをしっかりとこなす。少しでもこのリズムを崩すと実力を落としかねない。


 まあこうやって試合前後関係なく投げているのにはもう一つ理由があるんだけど………


「透くんカッコ良かったよね!!」

「クラスが違うからなかなか会えないけど…後夜祭では少し話してみたいな!」

「ちょっと!抜け駆けするんじゃないでしょうね!?」

「なんか最近八神くんとダーツし始めてから変わったって言うか…雰囲気が丸くなったって言うか…」

「「わかる!!!」」


 …後ろでファンらしき女子たちが会話している。丸聞こえなんだけど…


 …僕が試合後でもこうやってダーツを投げてる理由がファンの女子たちをかわすのにちょうどいいから、なんて翔に言ったらダーツでボコボコにされるんだろうなぁ…


 内心そんなことを考えながら、透はダーツをひたすら投げていたのだった。

試合、表彰後の透を書いてみました。

もしよろしければまた1話から読んでみてください!!昔は今みたいな丸いキャラじゃなかったんだけどなぁ…


自宅でやることがないので最近は筋トレばかり…皆さんはどのように時間を過ごしていますか。


ブックマークやフォロー、その他諸々よろしくお願いします!!!!


良い一週間を!

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