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D-Life!!  作者: てぇぽん。
新人戦編
60/85

太陰 Ⅵ (雛菊side)

雛菊視点になります。

「切り替えるぞぉー!」


 薫がやや笑みを浮かべつつ大きく背伸びをする。


 私にとっては負けると思わなかったLEGで負けたことのショックが少なからずあった。

 私の出場するLEGが勝てれば必ずチームを優勝に導けると言うある種の油断がミスを誘発したのかもしれない。


 CRICKETは熱中しすぎるとROUND数を忘れてしまうことが多々ある。本番ではそれがないように準決勝までは気をつけてきたのに…


「次のHALF ITって先攻後攻関係ないよなぁ…オレ最後とかだったらマジで嫌だもんプレッシャーエグくて手汗バンバンかきそう!」

「ミスした方が負けっていうゲームだから正念場になりそうね…ぁぁぁひーちゃん可愛いぃぁぁぁ!」

「落ち着いて…!とりあえずさっき負けた分の責任は自分で取るから…だから次もみんなついてきて。3rdは私がやる。1stは奈津美。2ndは薫。

 編入生枠を1人必要とするゲームだから…奈津美、また気を引き締めて行くわよ…」

「はーい!!」

「だから抱きつかないで…貴女仮にも風紀委員なんでしょ…!?」

「それはそれ!これはこれ!!あーー推しが今日も尊い!!」

「少しは緊張感持ちなさいよ…」


 茉莉は後ろで応援。ワイワイとしつつゲーム前のから投げをする。


 このHALF ITとは、CRICKET NUMBERとDOUBLE、そしてTRIPLEを使うゲーム。それぞれのROUND型に指定されたエリアを狙う。このゲームではその指定したエリアに1本も入れられないと点数が半分になる。最後に点数が高い方の勝ちになる。


 相手は星宮姉妹と編入生。この勝負を決めるのは19と20とBULL。多分1stは編入生でくるはず。なぜなら少しでも後ろのROUNDで加点するチャンスを残したいから。言い換えれば、HALFするとしても最初の方であればダメージは少ないってこと。


 でも違和感は突如としてやって来た。


「貴女…1st?」

「そうよ?何か問題あり?」


 毅然と振る舞う姿に少し気圧される。


 ゲームがTRIOSなど、チームさんの場合は投げる順番に並ぶのがマナー。そこで奈津美の後ろに普通に立っているのが、私の考えではあり得なかった。


「しかも編入生は1番後ろ…!?」


 編入生が1番HALFしそうなものなのに…負かされたいの…?


 怒りにも似た感情が湧き上がりそうになるが、これがIce dollたる所以。冷静さを取り戻し試合モードに気持ちを切り替える。


『HALF IT GAME ON !』


 純麗にプレッシャーをかけたくないと思っていた愛良と舞良は3rdで投げるのを止めていたのだが、得意な数字のことをチームメイトとして知っていた純麗は点数とマーク数、大まかに取るであろう点数を計算していた。


 正直なところ、序盤のDOUBLEは入らなくても大きな痛手を負うわけでもない。最後にHALFされない、それと得意な数字で大きく点数を稼ぐ…それがチームValkyrieの本線の作戦になったのである。


『ROUND 1 SHOOT AT 15』


 初めはお互い40点からスタート。


 CRICKETの数字の小さい順に狙う。この数字に入らなかった場合は点数は入らず、ただダーツを消費するだけになる上、点数を半分にしたくないという重圧とチームへ迷惑をかけたくないという思いから、外すごとにメンタルの強さが試される仕様なのである。


 …シュッ『SINGLE 17』

 …シュッ『TRIPLE 10』

 …シュッ『SINGLE 2』


『HALF IT』


 HALF ITの文字とともに点数が半分になって表示される。まあまだ序盤だからあまり問題はないと思うけど…


 どちらかというと問題は相手チームの采配。


 …ピュピュピュン『TRIPLE 15』

 …ピュン『SINGLE 15』

 …ピュン『SINGLE 15』


 しっかりと15に3本とも入れ、満足げにボードを後にする愛良さん。


 今まで感じたことのない、追い詰められているかもしれないという感覚。圧倒的に倒して来た絶対女王の牙城が今、崩れんとしている。


 その鉄壁の城の一角は前のLEGで崩されている。


「私は私の為に…絶対に勝つ…!!」


 そう呟き、私は気持ちを落ち着ける為目を瞑り天を見上げる。


「…あの人だったら……こうするかも…」


 明確なイメージを持ってスローラインに足をかける。


『ROUND 3 SHOOT AT DOUBLE』


 …ピュピュン『DOUBLE 20』

 …シュッ『SINGLE 20』


 私は2本投げて思案する。憧れのあの人だったら…


 …バギュン『DOUBLE BULL』


 どよどよと会場がざわめく。それはそう。面積5分の1にも満たないDOUBLE BULL狙い。


 でもあの人は絶対そうする。


「見る人も楽しませてこそ一流。」


 この言葉はかつて幼かった私に強く突き刺さった。


 もちろん試合に勝たないといけないからこそ20を狙った。でもエンターテインメント性は少し欠けていたかも…おそらく3本ともBULL狙いで行って加点できるのが真の一流なのかも。まだまだ私は弱い。


 そこからはお互い加点合戦。DOUBLEとTRIPLEをValkyrieがHALFして、得点は私たちが今のところは大きくリード。終盤の19へとゲームは移る。

次回、HALF IT決着になります!お楽しみに。


コロナの収束を待たずして不用意に外出する人が多いようです。

自粛は解けても注意して余計な外出はしないようにしましょう…家でダーツしましょう!オンライン対戦もよくやっているので一緒に練習しましょう!


ブックマークやフォロー、感想など諸々よろしくお願いします!!!!!!!


良い一週間を!

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