大陰 Ⅱ(舞良side)
舞良視点になります。
「いやぁ食った食った!!」
「………泰乃の体が羨ましい…私なんて食べたら食べた分太るのに…」
舞良が泰乃の体を見つつジトっと見る。
「でも食べすぎるとあまり体には良くないらしいですよ?」
純麗がやや心配そうに泰乃を見る。
「いやーそうは言っても食べたいもん食べられる時に食べとかないと損じゃね!?美味いもん食べて早死にするなら全然アリだな!死ぬときは口にケーキいっぱい頬張って死ぬ!」
決勝前だというのにこの元気っぷりだ。その様子を見て愛良は少し気持ちが軽くなったようだ。
「みんなエネルギーは蓄えたんだから午後の決勝、気合入れていくわよ!!」
「「「「おー!!!!」」」」
普段Aクラスとしての実力の自信と余裕から、試合での緊張感はあまり感じなかった。しかし突如として壁が立ちはだかる。
“氷の人形”、桜小路 雛菊。
愛姉ほどの実力者も、さすがに桜小路さんには勝てるかわからない。
チームの気持ちを高めるその声にやや焦りが見え隠れしていた。それはやはり姉妹として長く一緒にいたからこそわかる感情の起伏、変化。
普段であれば姉妹で互いに雰囲気を敏感に感じ取りながらプレーできるという強みがあるが、わかりすぎるだけにその愛良の感じているであろう不安もチームの中で1番わかっていた。
『さて!これから新人戦トーナメント女子決勝戦を行います!まずは破竹の勢いで勝ち上がってきた期待の編入生チーム、"Valkyries"!
そして対しますは、絶対女王の桜小路選手率いる、チーム"Lunette"!!
どちらも言わずと知れた実力者たちです!
果たして優勝するのはどちらのチームなのか!Game On!!!!!』
まず出場するのは私と純麗。
『301 GAME ON !』
『ROUND 1』
…ピュン『SINGLE 2』
…ピュン『SINGLE 15』
…ピュン『SINGLE 2』
…ピュン『SINGLE 9』
…ピュン『SINGLE 20』
…ピュン『SINGLE 15』
257
(F)羽海野 奈津美282 (H)花巻 純麗 257
583 558
(A)桜小路 雛菊 301 (A)星宮 舞良 301
始まりは静かな立ち上がり。どちらもSINGLEの数字に外れるが、互いに練習の成果なのか、所属クラスからは考えられないほどにグルーピングがしっかりしている。
先攻の羽海野さんはBULLを外すも、そのBULLからやや右下の部分で3本ともきれいに纏まっている。
対して純麗はBULL周りでバラつく。しかしそのまで大きくは外していない。練習が活きている。
…バギュン『DOUBLE BULL』
…パシューン『BULL』
…ピュピュピュン『TRIPLE 17』
『HIGH TON』
ドッと会場が盛り上がる。実力者でないとできない芸当。普通ならばHAT TRICKからワンチャンスで狙う151点を悠々と決めてきた。
この挑発に私の心にも火がつく。
…ピュピュピュン『TRIPLE 20』
…ピュピュピュン『TRIPLE 20』
…ピュン『SINGLE 20』
『LOW TON』
ここでTON80が出せれば良かったんだけど…やっぱり大舞台でも全くミスをしない桜小路さんは凄い。
先攻で2ROUNDで決められてしまう可能性がある以上、後攻の私たちはどんなに頑張ってもなす術がない。
結局―――
…パシューン『BULL』
…パシューン『BULL』
…パシューン『BULL』
『HAT TRICK』
私にもチャンスはあったものの、桜小路さんがぴしゃりと150点を決め、一瞬で決着がついた。
今回も中途半端だったのでやや短くなりました。申し訳ありません!!!
とうとう女子決勝戦です。次回も圧巻の試合を桜小路さんが見せます。お楽しみに!!
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外を出ないで勉強やレポート以外にすることがないので家で練習しまくってます。皆さんはいかがですか?
良い一週間を!!




