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D-Life!!  作者: てぇぽん。
新人戦編
47/85

鬼謀 Ⅰ (愛良side)

今回から女子トーナメント編になります!

「よし。これで残すところ準々決勝だけね。」


 チームをまとめたりするのは性に合っている。たまに性格がきつい、と言われることもあるけど、それもなんとかコミュニケーションを欠かさず取ることでカバーしてきたつもり。


「あーしハラ減った…」

「昼あれだけ食べてまだ食べるんですか…?」

「また食べに行く?次の試合まで時間あるわよ?」

「………それでその体型を維持できているのが不思議。」


 それに関しては私も不思議だ。あれだけ食べてお腹に肉がつかないどころか…いや、考えるのはやめよう。少し視線をあげたせいで少し気持ちが沈む。あーあ…なんで同い年でこんなにも違うんだろう…


 それはそれとして、今日はチーム内で程よく試合の緊張と緩和のバランスが取れていて、今日は順調に勝ち進んできた。特に泰乃の活躍が目覚ましかった。出会った頃よりも格段にメンタルが強くなっている。

 それに、純麗はまだ安定はしないもののしっかりとダーツがボードのTRIPLEより内側に収まるくらいには成長した。初心者にしてこの成長ぶりは教えている私も驚いている。試合ではときどきBULLも捉えるためダブルスではしっかりと自分の役割を果たしてきた。CRICKETでは少し苦しむこともあるけれど、基本的にはLEG3までで勝つか、大抵2-1でリードしているので、泰乃は自由に投げて結果はどちらに転んでも大丈夫ということだ。その気楽さが良いのか、実際CRICKETでは要所要所でいいプレーをしてくれる。今ではとても心強い新人プレイヤー。私も追いつかれないように頑張らないと!


 でもやっぱり懸念材料として重くのしかかるのは…


「それにしてもあそこのチームはやっぱり強いわね…」

「………桜小路さんが強すぎる。」


 そう。チームで見ると実力が拮抗していたためか、トーナメントでは別の山でのスタートとなっていた。当たるとしても決勝でしか当たらないことになっている。

 でも、練習試合とかでも何回か手合わせしてもらったけど……桜小路さんは本当に格が違う。


「かといってスタンドプレーと言うわけでもないですよね?チームワークも指揮系統もしっかりしているといいますか…隙がありませんね。」

「それって星宮姉妹でもヤバい感じ?あーしあんまり見たことないからわかんない!」

「申し訳ないですけど、ダブルスで真正面から当たったら劣勢になってしまうかと…それこそ()()()N()U()M()B()E()R()で賭けに出るしか…」

「へぇー…でもあんまり考えてもしゃーねーじゃん!」

「痛いですよ泰乃さん…頑張りましょうね。」


 やや緊張で固くなっている純麗の背中をバシバシと叩く。純麗はそれに苦笑いしながらも、顔からは少し緊張の色が消えたみたいで、私もホッとした。


 そして、私たちは準々決勝のチームが出揃うまでの時間、男子の試合の見学をすることになった。


「あ!あれ勝ったんじゃないですか??」

「スゲー盛り上がってる。うちのクラスでも話に出てくる『昴様』ってあの人?イケメンじゃん!!」

「………」


 西園寺くんの名前が出た途端にピクッと舞良が反応したことは私しか気がつかなかった。

 まあ、舞良の身に何か起きようものなら私が鉄拳制裁するところだけど、西園寺くんはそういう人じゃないから今のところはその心配はなさそうだけど…


「事件もあって大変だろうに頑張っているのね。」

「………八神くんのところも勝ち上がっているみたい。」

「あれぇー?最近『八神くん』ってよく聞くなぁー?狙ってるの?」

「………そんなのじゃない…!」

「もー!そんなにムキにならなくてもいいじゃんか!」

「恋愛の話は楽しいですよね…私も素敵な恋愛がしたいです。」

「………だからそういうのじゃないってば…!」


 舞…それを言っても顔がトマトみたいになってるから手遅れだと思うの…とは言わないでおこう。


 そうこう話していると、一心不乱にカメラを構え写真を撮りまくる神楽坂さんがいた。

 さっきの西園寺くんの試合を取材していたようだ。次の試合時間まで待っている私達に気づいた神楽坂さんが声をかけてくる。


「お!みんな久しぶり。みんな負けてないよね?」

「勿論!というか新聞部の仕事も大変ね…」

「いやぁそんなに言うほどじゃないよ!ジャーナリズムは刻一刻と変化する情勢を把握して発信するものだからね…!」


 その目には試合では見たことのないほどの炎が宿っていた。


「………そういえば神楽坂さんのチームも強豪。」

「まあ星宮姉妹のチームには負けちゃうかもね!お互いのチームが勝ったら準決勝で当たるみたいよ?…あ!八神くんのところも準々決勝進出ね!取材してくるからそれじゃ!」

「お互いがんばろうね!」


 話しているとモニターに準々決勝のトーナメント表が示される。とにかく2日目には残らないと…!気合いを入れるためチームに発破をかける。


「それじゃあ2日目に向けてしっかり次も勝つわよ!」

「「「おー!!!」」」

いかがでしたでしょうか。次回は準々決勝の模様をお届けします!


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