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D-Life!!  作者: てぇぽん。
新人戦編
39/85

毅然 Ⅲ

前回からの続きです。気になる準々決勝のチームは…?

「とうとう来たか…!」


 俺が気合を入れている中、相手のチームへと走り寄る透。どうしたのだろうか。


「……………これ以上面倒なことをして付きまとうなら叩き潰すぞ。」


 今まで感じたことの無いような怒気を透から感じ一瞬鳥肌が立つ。一方の相手はというと―――


「なんだよ!急にガンつけて来やがって…俺たちが何したって言うんだ!」

「ったく…言いがかりをつけてくるってことはそれ相応の覚悟があるんだろうなぁ!?」


 そう。話していたのは透の勧誘に失敗したヤンキーコンビ、剛田と難波だ。


「……………ごめんね。熱くなっちゃったよ。僕たちから条件なんだけど…受けてくれるよね?」


 何やら向こうで色々話しているようだがその声は会場の喧騒でよく聞こえない。それでもぞくりと悪寒がしたと言うことは透が相当な怒りを抱いていることに他ならない。


「……………虹渡、コントロールセンターへ行って藤堂先生呼んできてもらってもいい?

 樹と翔はとりあえずこっちにきて。作戦の最終確認をするよ。」

「りょーかい!じゃあ行ってくるねー!!」


 虹渡が透の指示で一旦この場を後にする。

 残された俺と樹は作戦を確認した後、試合台の前で待つことになった。


 今回の作戦のカギを握るのは()()()()()になる。


 暫くするといつも以上に気怠そうな藤堂先生がやってきた。


「…ったく…急に呼び出すってことは何かあるんだよな…面倒だなぁ…

 まあいい試合が観られるなら良しとしようかぁ……」


 全てを見透かしたかのように両チームをじっと見て、審判の隣に座る。


「……………藤堂先生、ちょっとお願いというか、確認したいことがあるのですが…」

「ん?」

「私のバレル…まあ色々ありましてちょっとコンディションが悪いんですよ。そのため、()()()()()()()()()()()()()()()使()()許可をいただけないでしょうか。」

「「!!!?」」


 剛田も難波も息を飲んだ。しかし何もこれには言い返せないようだ。何かを言いたそうだが言い出せずに、ずっとこちらを睨んできている。


 というのも、これは相手チームに出した条件の一つで、先程透が交渉を進めていたものだ。その条件は、バレルの交換をする代わりに、SINGLES STANDARD CRICKETの出場を辞退し、俺が代わりに投げると言うことだった。これに関しては事前に透から聞かされていたため、準備はできている。


 これを大会をコントロール、監視している藤堂先生が許可するかどうかだけが気がかりだが…


「んー…許可する。バレルの申請は既に受けている()()()()()()()とさせてもらう。まぁ今回はイレギュラーが生じ過ぎている。ここでバレルを変えて挑む、ということくらい大したことじゃないだろう。規定に準じる範囲であるのはわかっている。あとはコントロールセンターでこっちで手続きしておく…」

「……………ありがとうございます。」

「透バレル変えちゃうの!?」

「大丈夫だよ。見ていればわかる。透がここまで言わなかったのは、虹渡が心配している雰囲気を周りにアピールするためだったんだ。」

「なるほど。もうそう言う演技も必要ないですし、あとは()()()()()を存分に使ってください!」

「むー!!それで透が大丈夫ならいいけど!!でもやっぱりこの人たち犯人な感じするからぶっ飛ばさないとね!」


 各々気合を入れる。


「「「「よろしくお願いします!!!」」」」


 試合開始だ。


 まずはLEG1の501 FREEZE (BUST)。


「よろしくね!樹!」

「もちろんです!」


 試合を重ねるごとに息が合ってきているこの2人。しかし相手するのは格上のプレーヤー。


 CORKで後攻に回ってしまった虹渡と樹はいつも以上に緊張するだろうと思われた。


『501 FREEZE (BUST) GAME ON !』


『ROUND 1』


 …バギュン『DOUBLE BULL』

 …ピュン『SINGLE 20』

 …ピュン『SINGLE 15』


 …ピュン『SINGLE 1』

 …ピュン『SINGLE 17』


「ふぅ…」


 深く深呼吸をし、3投目を放る。


 …パシューン『BULL』


「いいね樹!!良いカバーだよ!!!」

「いやぁ…キャッチが悪くて削れませんでした…次頼みます…!」


            433


 (G)羽衣石(ういし) 憲優(けんゆう) 416    (I)日下部 樹 433

          917          934

 (B)三鼓(みつづみ) 直音(なおと)  501    (C)光倉 虹渡 501


 …バギュン『DOUBLE BULL』

 …パシューン『BULL』

 …シュッ『OUT』


『LOW TON』


「ちっ………!」


 刺さっているダーツに弾かれて危うくHAT TRICKのところが100点止まりに。運がいい。


 続いて虹渡。


 …ピュン『SINGLE 13』

 …パシューン『BULL』

 …パシューン『BULL』


『LOW TON』


「やったね!」


 前髪のアンテナがしっかりと立っているところを見ると調子は上々のようだ。


            388


 (G)羽衣石 憲優 416    (I)日下部 樹 433

          817          821

 (B)三鼓 直音  401    (C)光倉 虹渡 388


 スタートダッシュも決め、その後も格上相手に善戦する2人だったが、三鼓がその後ゲームの流れを握っていく。調子のいい虹渡を抑え、樹が緊張していることを見切って悠々と点数を削った。羽衣石が初心者枠とはいえかなり投げ方が綺麗でよく入っていたため、ROUND4で虹渡は相手のチームにFREEZEさせられてしまう。


『ROUND 5』


「ごめん虹渡…!」

「ドンマイドンマイ!大丈夫!気にしないで!次で溶ければ問題ないよ!こっちはあと1本だからね!」


 FREEZEを解ききれず、三鼓が上がりのチャンスを迎える。


            388


 (G)羽衣石 憲優 135    (I)日下部 樹 246

          232          294

 (B)三鼓 直音  97     (C)光倉 虹渡―48―


 …ピュン『SINGLE 19』

 …パシューン『BULL』

 …ピュピュン『DOUBLE 14』


『WONDERFUL!!』


 虹渡がBクラス以上の生徒に匹敵するSTATSを叩き出すも、上がることができずに終わってしまう。


 LEGが終わるとニタリと不敵な笑みを浮かべる剛田と難波と目が合う。ふつふつと自分の頭に血が上っていくのがわかる。


 LEG1の間に透から聞いたことが本当ならば…()()L()E()G()()()()()()()()()()()()()

いかがでしたでしょうか。次回もお楽しみに!


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