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プロローグ2四葉香の場合
四葉香。キャラ属性、天然。
それは四月の上旬の事でした。
春、四月七日。゛こう言う平和な日常がいつまでも続いていくのかなぁ゛なんてことを思いながら学校の玄関前を歩いていた時の事。
「っあ。」
ぼさぼさ髪に猫背気味の背中、靴は赤色のローラスケートを履いた少年。
「……。」
一目見るだけで気になった。
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「それは恋よ。」
「えっ、香ちゃん恋したの!」
「そういうのとは……違うんだけど。」
隣から声をかける友人に囲まれながら。
(……う~ん。)
よく分からなかった。