ひ~っ、怖い~! 雷めっちゃ怖い~!
『ひーっっ! 怖いぃーっっ!!』
せっかく気持ち良く寝てたのに、ドカーン! ガリガリ!ってすごい音で目が覚めちゃった。
カミナリだ…!
「…? 雷…か?」
パパも気付いたみたいでそんな風に言うのが聞こえた。
怖い…怖いよパパぁ……
「怖い……」
って声が漏れちゃった。だからパパにピトってくっついた。でもカミナリはまだドカドカ言ってる。
私、カミナリきらい…! パパの機嫌が悪い時よりはマシだけど怖いからキライ…!
昔は、『地震、カミナリ、火事、親父』って言ったらしいけど、私はパパに怒られるのが一番怖い。パパよりも地震とかカミナリとか火事とかの方が怖いなんて信じられない…!
だってパパだよ? 地震でもカミナリでも火事でも、パパが傍にいてくれたら大丈夫だもん。怖いけどちょっとは大丈夫になれるもん。でも、パパに怒られたら、私、誰に抱きついたらいいの?
それ考えたらおしっこちびりそうになる。パパに嫌われるとか、死にそうな気持ちになる。
パパより地震とかカミナリとか火事とか怖いって、パパに嫌われるよりもそんなのの方が怖いの?
信じらんない!
とか思ってる時にまたドカーン!って大きな音がしてビクッて体がなったら、
「大丈夫大丈夫。お父さんはここにいるよ」
ってパパがギュってしてくれた。だからちょっとだけ怖くなくなった。
でもやっぱり怖い!
「ひ~っ、怖い~! カミナリめっちゃ怖い~!」
私が言ったら、
「ま~、収まるのを待つしかないからな~」
ってパパが言った。パパだってカミナリ止めたりできないけど、パパが私のことギュっとしてくれて話しかけてくれるとホッとする。
起きる時間になってもカミナリは収まらなかったけど、ちょっと怖いのマシになったから、パパと一緒に朝ごはんにした。
そしたらドドドド!ってマンションが揺れたみたいな気がした。カミナリの音のせいだ。
「ごめんな、しばらくネットできないから録画したのを見とこう」
パパがそう言ってテレビとレコーダーの電源を入れた。
なんか、こういうカミナリすごい時って、電気がバリッとなってモデムとか壊れちゃうんだって。だから線を抜いて電気が来ないようにしなきゃいけないって。その間はネットできないって。テレビとかレコーダーは、なんか電気が来ないようにする機械に繋いでるから大丈夫らしいけど。
ネットできないとパパもお仕事できないし、私も刀剣男子に会えないし、ホント、カミナリきらい!!
だけど、こうやってパパのお膝で一緒に録画したアニメをゆっくり見られるから、たまにはいいかなって思ったりもするんだ。




