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64.「すき」「夢の時間」「罪人」
「すき」
あなたがすき
あなたがすき
あなたのことがすきでいっぱいだったあの頃
世界は透明できらきらしていて
何もかもが新鮮だった
あれから幾つもの季節が過ぎ
あなたの姿はなく
残ったのは諦念
あなたがすきだった……
本当に本当にすきだった
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「夢の時間」
真夜中の静謐な青い時に流されながら想うのは
ただ一つ、あなたのこと
あなたと抱きあいながら見つめあう時間も
あなたと唇を重ねて互いに深く溶けあう時間も
それは永遠に許されることのない夢の時間……
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「罪人」
何故、あなたに出逢ってしまったのだろう
何故、あの時あなたの手を取ったのだろう
あなたの手を取った私は
既に罪人
きっと神の国からの赦しは
未来永劫得られない……
