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63.「過ぎ去りし美しき想い出」「夏の夜の夢」「あるべき処」
「過ぎ去りし美しき想い出」
あなたを想っていたのも
あなたを信じていたのも
私一人だけで
あなたは何も言ってはくれなくて
あなたが今、何を思っているのか
知る術もなくて
もう何もかもを捨て去りたくなる
あなたへの愛も
過ぎ去りし日々の美しい想い出も
何もかもを……
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「夏の夜の夢」
どうしても逢いたい
あなたの優しい瞳を見つめて
あなたの逞しい腕に抱かれて
私達はいつのまにか諸共に溶けていく
それは儚い夏の夜の夢……
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「あるべき処」
あなたに差し伸べていた手を
みもとに引き寄せて
あなたの許から離れたその場所は
あたたかい処
私が本来あるべき場所