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61.「魔法の言葉」「秘密の口づけ」「この一瞬」
「魔法の言葉」
微熱に浮かされ
躰は熱く
ふわふわと意識が
彼方へと飛んでいる
そんな独りの夕べに
届いたのはあなたの言葉
それは魔法の言葉
私の冒された躰を優しく癒していく
あなたの言葉は
真実と真心を届けてくれる
魔法の言葉
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「秘密の口づけ」
秘密の口づけを交わすように
ときめいて静かに
あなたの震える孤独な魂と
私のいとけないあなたへの想いを
なめらかな愛しいふたりの愛に変えて
ひとりの魂はふたりのかけがえのない愛に変わって
そして
ふたりは永遠に求め口づけを交わして……
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「この一瞬」
爽やかな五月の風と
眩しい朝の光を浴びて
静かに両の瞳を閉じて
『今』を感じて
今、この一瞬だけを……
そうしたら
この憂鬱な気分もきっと
あなたがどこかへ吹き飛ばしてくれる
そんな気がする初夏のはじまり
