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23.「朝」「陽だまり」「夜」
「朝」
花瓶の白い薔薇の向こう側に
はにかみながらあなたの
優しい笑顔を見つめて
香り立つ珈琲を
ふたりいただく
それはとても
幸せな朝
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「陽だまり」
猫とあなたと
陽だまりの中
とろけてねむる
それがしあわせ
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「夜」
真夜中にふと目を醒まし
蒼と黒が交じり合うその
しんと静まり返った静寂
隣にいるあなたの手を
そっと握り眠りに就く
幸せな夢路へと
今宵もまた誘われる