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17.「石の断章」「最愛のひと」「あなた」
「石の断章」
あなたに手を伸ばして
わたしの手を伸ばして
あなたの心に重ねたい
私の手を取って欲しい
されど、その手は虚しく宙を漂い
あなたが私の手を取ることはなく
そして、私の心は石と化した……
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「最愛のひと」
冬の日の陽だまりの中
あなたを想う
あなたは今、何をしてるの
誰を想い、そして今何処に
私以外の嗚呼、確かに
他の女と戯れていることを
知る時
私の躰は想ひに苛まされる
あなたをこんなに愛しているのに
あなたは
あなたには私ではない
最愛のひとがいる……
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「あなた」
徒然の時、思い出される
ただ愛おしくて懐かしい
夢の中の幻のあなた……
