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12.「ワインレッドの想い出」「泣けぬ女」「熱視線」「偶然という必然」



「ワインレッドの想い出」


初めてルージュを買ったのは

忘れもしない十七の秋


制服姿の帰り道

吸い込まれるように

惹きつけられた

深い深い深紅色


けれど

何度ひいてもひきなおしても

どこかそぐわず、首を傾げた

その理由わけ

大人の女を必死に生きる

今ならわかる


濃い紅をひくにはあまりにも

肌は瑞々しく、若く

なによりその口唇くちびるのワインレッドで

キスを重ねるには幼過ぎたあの時代ころ










__________________



「泣ける夜」


泣きたい

泣きたい


泣いて溶けて

なくなってしまいたい


けれど

独りで泣くのは

惨め過ぎて


泣けぬ女が

今宵も一人










__________________



「熱視線」


泣いてしまう

見つめられない

あなたの視線に

瞳、射られて……










__________________



「偶然という必然」


私たちの出逢いは偶然だった

されど

惹かれあったのは必然だった











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