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作者: 堀久保未練

 一寸先すら見通せない

 見ようとしてすらいない僕は

 この真っ暗な黒の壁を前にして

 どう歩んで 何に成る


 お目先は真っ暗なんて言葉じゃすまないくらいに見えなくて

 その上計り知れない不安と期待が同時に渦巻いている

 前が見えなくてどんなに怖くても立ち止まることはできない

 何も見えないなか手を伸ばし へっぴり腰になりながら

 それでも前に進まされる

 その姿を見て滑稽だのと笑う奴らの声に耳を傾けている余裕すらない

 

 後ろを振り返り 踏み外しに気づいたところで

 一方通行のこの道は戻れないし

 結局前に進むしかない

 そのことを受け入れず顔を覆い耳を塞いでも

 時の歩みは止められない

 足跡すら残さず歩き続けるだけだ


 だったらせめて

 うっすらとでも足跡を残せるように

 一歩一歩 確かな歩みを進めていきたい


 暗闇の中必死に目を開き

 伝う冷や汗を振り落とし

 虚勢で胸を張り踏み出す僕は

 どう歩んで 何に成る

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