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酔いのち…

更新が随分…とか言うレベルじゃないぐらい遅くなりましたねぇ…居ないと思いますが楽しみにしていた方が居たのなら本当に申し訳ない…


紫雲「あったま痛ぇ…飲みすぎた…」


昨日、学校から帰ってきてから俺は久しぶりの学生生活で受けたストレスを酒で流し込んでいた。故に二日酔いを患っているのである。


神「紫雲さん?分かってらっしゃるとは思いますが一応、今は未成年の身なんですからね?」


紫雲「言われなくても理解しているっつの。それを遵守するつもりはないがな」カチン


そう言いつつ煙草に火をつけトーマスさながら白煙を吐き捨てた


神「全然分かってなくないですか!?なに当たり前な顔して煙草ふかしてるんですか!」


もはやこれは俺の習慣。生活の一部なんだしょうがないだろう…


紫雲「うるさいなぁ…じゃあ聞くがお前は飯食わずに生きれんのか?」


神「えっ、それは流石に…」


紫雲「それと一緒だ」


自分でも理解できるほどの暴論だ。野球で言うならば頭、もしくは男性シンボルを的確に狙ったデッドボールぐらいには暴投論だろう。だが彼女は何故か納得している。馬鹿なのかなぁ…


神「あっ!それはそうともう9:00ですよ!遅刻じゃないですか!」


紫雲「遅刻…?欠席の間違いだろ」


神「えぇっ!?ダメですよ!そんな休むなんて…」


まぁ、理屈じゃ分かってる。理解はしている。だがな?二日酔いで頭ガンガン。そして酒臭い。そんな奴が学校に登校してみろ…一瞬で生活指導がアルソック並みの速さで飛んできて停学を言い渡すだろう。ならばここは休むのが正解だと俺は思うんだ。うん。


紫雲「まぁ、酒の臭いもきついしな…バレるよか休むほうがキズも浅いだろ…ふふぁー」


最後の煙を吐き捨てつつ俺はソファに横たわった。思えば俺は実のところ28のオッサンだ。今まで働き詰めで冷静に考えることはなかったが俺はどうやら自己中心的かつ他人に興味を示さないらしい。恐らくこの性格が彼女はおろか、女友達さえもできなかった所以だろう。


紫雲「はっ…くっだらね」


ネガティヴな感情を吐き出すようにそう呟き俺は再度、夢の中へと飛び込んだのだった…


さん!…し…さ…!!紫雲さん!紫雲さん!!


ゆっさゆっさと揺さぶられる身体と耳をつんざく声で俺は眠りから覚めた


紫雲「…んだよ、ぶち殺しますよォ…」


寝起きながら、少しのジョークを飛ばしつつムクリと起き上がり状況を分析していく


神「紫雲さん!誰か来ましたよ!」


紫雲「誰だよ…この状態で知り合いに会うのはマズイぜ…」


実際その通りだ。知り合いは皆オッサンの俺しか知らないのだから、こんなに若返っていたら怪しまれるのは必須だ。


紫雲「んっ…」


覗き穴から覗いてみると、そこには昨日話した女性…もとい女子高生が居た。


紫雲「はいはい、今開けますよぉー」


内心、あと5分ほど待たせてやろうと思っていた。が、それを読んだかのように怒涛のラッシュをかましてきた


ピンポーンピンポーンピンポーンゴキッピピピピピピンポーン


紫雲「やめろぉぉぉ!!!インターホン壊れちゃうから!明らかインターホンの鳴らしていい音じゃないのが混ざってたよね今!?」


神「あわわ…一体どういう事なんでしょう」


お前は何煎餅勝手に食ってんだよ!


紫雲「って濡れ煎餅じゃねぇか!食うな!好物だから!」


…………


俺は神を速攻ベランダに追い出し、インターホン連打女を招き入れた


駒沢 「もっと早く開けてくれたって良くなーい?」


俺は今何故かチクチクといじめられている。この駒沢とか言う女に。公園にしてやろうかコイツ…


紫雲「コッチの都合もあるんですよ…そっちこそ高橋名人よろしく連打インターホンなんかしなくてよくないですか?」


俺は少し頭にきてたので棘を含めて言い返した


駒沢「高橋名人ってだれよ」


…この言葉が一番傷付いた。つくづく自分は歳なんだなぁ…と実感する瞬間だ。


紫雲「ん、まぁいい。ところで、何の用かな?わざわざ家まで来るなんて」


駒沢「あぁ、先生がコレ渡しといてって頼んできてね。それで来たの」


そう言って駒沢は書類が多数入っているであろう封筒をカバンから引き摺り出し、俺に手渡した


紫雲「ん、サンキュ」


…時計のカチコチという音だけが部屋に鳴り響く。こういう時、自分は本当にコミュ力が無いなと痛いほど自覚する。


駒沢「じゃ、じゃあ私もう帰るね!」


気付いたら俺は彼女の手を取って彼女を見つめていた。何故こんな行動に出たのか自分でさえわからない。故に次にどういう行動を取るべきか検討もつかない


紫雲「…」


駒沢「…えっ?」


おいどうすんだこれ!何この微妙な空気!苦しい!苦しいよぉっ!!


紫雲「あー…客人に茶の一杯も出さずに帰路に着かすのはどうかと思ってな?その…」


どう言葉を終わらせるべきか悩み、言い淀む。だが彼女は俺のそんな心を読み、導く様に答えてくれた。


駒沢「じゃあ、ご馳走になろうかなっ!」


……神「えっ、私どうするの?このまま放置…?」









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