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プロローグ

1月2日、俺は生まれた

そして12歳の誕生日

俺は勇者になった

唐突なことだった

勇者なんて小説や漫画の中のことだと思っていた

そんなことは間違いだったと今では声を大にして言いたい

俺の場合は特別だったのかもしれない

幼い頃に両親ともに無くしていた

原因は不明だった

おじとおばの元に引き取られ

誕生日は近所の公園に行っていた

「お母さん」そう話しかけようと左を向いた瞬間だった

俺の視界は歪んだ

次の瞬間俺は城の中にいた

いや城とは呼べないかもしれない

そこはまるで普通の家のようだったからだ

聞くところによると魔王に国を滅ぼされたというのだ

もちろん俺もその時は嘘だと思ってたさ

お前が勇者だと言われ真剣と盾を渡されるまではな

そうして俺は平原へ投げ出され

迫り来るモンスター共を倒しまくってたのさ

いつの間にか魔王とも互角かそれ以上に戦えるようになっていた

魔王も危機を感じたのか自らやってきたさ

魔王と戦って俺は勝った

その時おれはもうボロボロだった

勝った故の油断もあったのかもしれない

次の瞬間俺は絶命した

倒れる俺の目線に入ったのはゴブリンだった




そうして俺は波乱万丈な人生を終えた

魔王も倒したこともあって清々しかった

そうして俺は転生した

そしたら驚いたね

ただの村人となっていたのだから


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