発見
超遅くなってごめんなさい。
やっと書けました。
落ち着いたら、恐ろしい可能性に思い至った。
まぐれ当たりじゃないか?
い、いやそんな筈は……。
もう一度やってみようか。
「《大いなる土よ 我が喚び声に応えよ 今此処に 豊穣の土をもたらせ》【土】」
先ほどと同じように、茶色の煙が噴き出し、収縮し、そして、少しだけ土が生まれた。
先ほどよりは、煙も土も少ないように感じられる。
「あ、れ……?」
頭がくらくらする。
目の前がチカチカする。
もしかして。
魔力切れか?
「うう……」
その気持ち悪さに耐えきれず、床に寝転ぶ。
「はぁ……。うぷっ」
おぇ。
吐き気までしてきた。
これが魔力切れか……。
嫌な感覚だ。
アレだ。長距離を走りすぎて吐き気がするって言う感覚に近い。
案外、魔力ってのは不思議エネルギーってわけでもないのかも知れない。
体力と同じようなものではないか?
使えば疲れるし、使い過ぎると倒れる。
同じだ。
ってことは……。
魔力、使えば増えるんじゃね?
……おお! あり得そうな理論だ!
ラノベでもそんな設定は結構あったし。
確か、体力ってのは小学校で器用さ、中学で持久力、高校で筋力が伸びやすいと言う。
んで、そこら辺をゴールデンエイジとか言うらしい。
高校だか中学だかの頃に保健で習った気がする。
体力と魔力が同じだとすれば。
18歳までに、どれだけ伸ばせるかが勝負だ。
いや、この考えがあっているかは分からないけど。
それは、後々検証すればいいだろう。
とりあえず、魔力を増やす。
それが当面の目標だ。
前世じゃ運動は苦手だったが、運動せずに呪文唱えてりゃいいのなら楽だ。
むしろ、魔術を使えるようになる為なので楽しい。
ただ、魔力切れの感覚だけは二度と味わいたくないが。
そのためにも、魔力を増やすのだ。
魔力についてはまぁいいとして。
魔術を使ったときに出てくるあの煙、一体なんだ?
本にも、魔術使ったら煙が出るなんて書いていなかった。
魔術……、魔力を使う……、魔力出てく……。
……アレ、魔力か?
そう考えると辻褄が合う気がする。
あの煙を見たのは、クリストフのときと、俺が魔術を使った時だけ。
このことから考えても、アレが魔術に関連する何かであることは間違いない。
魔力以外は精神力とか胡散臭いものしか思いつかないので、魔力ということにして。
まぁ、魔力自体胡散臭いが。
魔術がある世界なので問題ない。
というか。
俺、魔力見えるってこと?
……ふぉぉぉおっ!?
スゲェ! ヤベェ!
『ふ、お前がいたのは、最初から知っていたぜ? この、『見魔の魔眼』でな!』
的なことができるのか!
かっくいいぜ!
ヤバイ、興奮したせいで厨二病が再発してしまった。
いや、もしかしたらこの世界の人間ならみんな持っているのかも知れない。
当たり前のことなら、教科書に載っていなくてもおかしくはない。
自分だけの〜とか、そんなご都合主義はないだろう。
そして、あの魔力の流れ、何か意味がある気がする。
しっかりとは覚えていないが、クリストフが【灯火】を使ったときの流れと、俺が【土】を使ったときの流れは、全く違った。
もしかしたら、人によって変わるのかも知れない。
もしくは、魔術によって違うのだろうか。
前者は、俺が【灯火】を使って、クリストフの時と同じなら否定できる。
検証の例が少ないので確実とは言えないが、そうである可能性は上がるだろう。
後者も、そんな感じで否定できる。
まぁ、今日はもう魔力切れなので、検証できないが。
明日に回そう。
「うぷっ」
魔力切れであることを思い出すと、吐き気がまたぶり返してきた。
あぁ、あと、魔力の回復速度も検証できるな。
なんとなくで測っておこう。
念のため、教科書はベットの下に隠しておこう。
……なんというか、成長してないな、俺。
また日が開きます。ごめんなさい。




