涙の班決め
短いですが、とりあえずキリのいいところまで載せておきます。
「みんな、この時期に野外演習があるのは知っているね? 今日は、その班分けをしようと思う」
ユリアンたちとの契約から1ヶ月と少しが経ったある日のHRで、我らが担任であるマティアスがそんなことを言った。
野外演習。
毎年、この術科学院で行われている行事……というか、訓練だ。
野営訓練が主たる目的であり、そのついでに行軍とか、ちょっとした実戦をやるというものらしい。
こう聞くとなんだか軍隊みたいだと思われるかもしれないが、要するに、みんなでキャンプ、ついでにハイキング、時々雑魚魔物をいじめる会、みたいなもの。
特に気負って臨むようなものでもない。
班決めと聞いて、クラスの少年少女たちはわーきゃー騒いでいるが、俺はどうにもそんな気分にはなれない。
なぜなら。
ぼっちだからだ!!!
校外学習の班分けと体育の授業はぼっちにとって鬼門。世界の常識である。
前世の高校でもぼっち道を貫いていた俺は、いつもあぶれて適当なグループにぶちこまれてたっけ……。
まあ、今世でもお察しの通りぼっちだ。時々ユリアーナと話すくらい。あと、最近はなぜか、モルガンが一方的に話しかけてくることもある。
そういう訳だから、どこかのグループに自分から入ろうなんてことは思っていない。最後まで待っていれば、多分誰かが適当なグループに入れてくれるだろ。と、そんな魂胆である。
…………………………………………。
誰からも誘われなかった。泣きそう。
というわけで、次回から野外演習編です。




