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とある冬の日の思い出

 明けましておめでとうございます。

 正月のクソ忙しい中、拙作を読んでくださっている方々に感謝申し上げます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。



〜はじめに〜

 この章は、本編第2章を投稿するまでの繋ぎです。引き伸ばし展開上等みたいなノリでやっていく(予定)ので、読んでてダルくなるかもしれません。その時は、どうぞ飛ばして二章を読み始めてください(投稿されてたら)。

 別にこの章は元々書く予定など微塵もなかったものです。読んでいなくとも、本編を読むのに支障は全くございません。

 あくまでも、私が2章を書き終わるまでの『間を埋める章』です。

 週1くらいの不定期でやっていくつもりです。ネタが切れるか、2章が書き終わるまでは続けるつもりです。

 あ、あと、これを書いたからと言って本編の方が遅れるなんてことはないので、安心してください。

この世界に転生してから4年目の冬。

 

「さぶっ」

 今日は何だかいつもより冷える気がする。


 今は月にして12月。世界地図によると、ここネサンス村は大体東京あたりと同じ緯度だが、冬はかなり冷え込む。温暖化とかが進んでいないからだろうか。

 まぁ、かなりアバウトであろう世界地図がどれほど信用できるかは分からない。

 毎年冬になるとどさっと雪が降り、村人総出で屋根などの雪下ろしをするのが風物詩だ。


 前世では生まれも育ちも都会だったので、一面雪の銀世界も、雪下ろしも結構新鮮ではある。

 

 今日も夜のうちにまた雪が降ったようで、窓の外は一面銀世界だ。


「へくちっ」

 

 寒い。とにかく寒い。ウチには暖房もなければ石油ストーブもない。その上家の断熱性もそこまでではないので、外の寒さが壁を越えて伝わってくるのだ。

 

 早く着替えて、暖炉があるリビングで暖まろう。

 暖炉は良いものだ。暖かいだけでなく、パチパチと音がするのも良い。この時期なら、暖炉の前で炎を眺めてるだけで1日を過ごせる。

 あとは揺り椅子があればなお良い。

 まるで隠居老人みたいな生活だが、こんな寒い中外に出て一体何をすると言うのだ。雪遊びをするような年齢でもあるまいし。家に篭ってぐうたらしているのが一番だ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ふわぁあ……」

 朝食後、何をするわけでもなく暖炉の炎を眺めていたら、何だか眠くなって来た。

 満腹と暖かさのコンボはヤバい。めっちゃ怖い先生の授業でも寝落ちしてしまう。

 そう、こんな風にね……。


 ………………。



「アル!!」


 ふわぁっ!?


 ごめんなさいマジでごめんなさいでもしょうがないじゃないスカだって眠いんだものっ!


「…………」

「…………」


「…………なんだ、ミーティアか」

「うん、ミーティアだよ?」

 可愛らしく小首を傾げての返答だ。

「……はい」

「うん」

「はい。……で、何か用?」


「外で遊ぼ?」

 はいアウト。

「ヤダ」

「何で!?」

「いやだって……寒いじゃん」

 俺は断固拒否する! ずっと暖炉の前(ここ)でぬくぬくしてたい!! わざわざ寒い思いしてまで外に出たくない!!!


「いいじゃないか、アル。行ってくれば」

「ほら!」

 おのれヴァルター余計な事をっ!

 お前も暖炉でぬくぬくしてるくせに!


「……分かったよ」

 ここまで言われたのならばしょうがない。お相手してやろうじゃないか。

 


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「寒っ!」

 4枚ほどの服でぶくぶくと着膨れてもいまだに寒い。

「ねえやっぱ帰っていい?」

「ダメ!」

 俺の情けない問いに対し即答。


 ですよね分かってました。

「……で、何すんの?」

「何やる?」

 

 おいテメェ、何するかも決まってないのに俺を連れ出したってのか!

 

「?」


 でも可愛いから許す!

 しょうがない、ここは俺様が一皮むいて雪遊びってのを教えてやろうじゃねぇか! 

 

 えぇと、スキー? ソリ? 雪だるま? 雪合戦?

 このくらいだろうか。雪の降らない都会育ちの雪遊び知識なんてこんなもんだ。

 スキーは俺出来ないから却下。後は……。

 

 まぁ、相談して決めるか。

「ソリと雪だるまと雪合戦、どれがいい?」

「何それ?」

 やはり知らないか。多分似たような遊びならこのあたりにもあるのだろうが、俺たちには友人がいない。故にそんな遊びを教えてくれる人がいない。だから毎回、俺が前世の乏しい経験からなんとか捻り出しているのだ。


「なんか板に座って斜面を滑り降りるのがソリで、雪で人形を作るのが雪だるま、雪合戦は雪玉を投げ合う遊び、かな」

 こんな感じの説明で合っているだろうか。というか、雪合戦なんて俺もした事がないのだが。


「うーん……。じゃあ、雪合戦がいい!」

 ミーティアは少し考え、元気よくそう答えた。

「ああ、そう。雪合戦ね」

 

 自分で言っといて何だが、2人(この人数)で出来るものなのだろうか、雪合戦て。

 まぁ、決まった以上責任持ってどうにかするしかないか。失敗しても、所詮は遊びだし。

 気楽に行こう。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 村の中心近くにある広場にやって来た。

 まだ誰も踏み入った様子はなく、綺麗な新雪が積もっている。

 

「さて……」

 ミーティアに改めて説明をしようと声を上げかけるが。


「あははっ!」

 俺の(わき)を駆け抜けて、ミーティアがふかふかの新雪にダイブした。

 ああ、やりたがるよね、こういうの。俺も前世で子供の頃はやりたがってたっけ。でも、雪が浅すぎて危ないからって、親に止められてた気がする。


 せっかくだから、俺もやってみるか。


「……」

 ミーティアの横に、大の字になって倒れ込む。視界が回り、昨日のドカ雪が嘘のような、澄んだ青空が見えた。

 衝撃でふわふわとした粉雪が舞い上がり、俺の顔に降り注ぐ。陽光で雪がきらきらと輝いた。

「冷たいねっ」

 俺の横で、ミーティアがくすぐったそうに笑いながら言う。

「……ああ、うん」

 何だか、来てよかったな、と、そう思った。


「……ありがとう」

「ん?」

 よく分かっていない様子で聞き返す。この察しの悪さはクリス(ちちおや)譲りだろうか。……いや、まぁ分かるわけないか。

「……さ、やるか!」

 

 立ち上がって身体を(はた)く。

「うん!」


 ミーティアも立ち上がる。

 地面には、小さな人型の跡が2つ、残されていた。

大晦日の夜になって、『正月っぽい話が書きたいな』と思いたち、書きました。

この話の最後まで書こうと思ってたのですが、何だか綺麗に収まった(私の感想です)ので、ここで止めました。書けなかったとも言います。

新年1日(ついたち)の行動がその一年を左右すると言います。この一年頑張っていきたいです。

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