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ファンタジー世界

 お待たせしました。

 一話分できたので投稿します。

 そんなこんなで、新たな人生を歩む覚悟を決めた俺。


 それから、半年と少しが経った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 

 俺はハイハイをマスターした!


 これは人類にとっては小さな一歩でも、俺にとっては大きな一歩だ。


 家を歩き回れるようになって、新たな発見もあった。


 まず、生活レベルが低かった。

 ガスもないし、電気もない。

 蝋燭を使ってる家なんて初めて見た。煮炊きにかまどを使っている家も。


 要するに。

 中世くらいの生活レベルじゃないかなとか思ったりするのだが。知らんけど。


 転生のついでにタイムスリップ?

 

 それとも、ただこの家が貧乏なだけか?

 いや、それはないか。この家は案外広いし、造りもしっかりしている、気がする。

 なんなら、俺の前世の実家よりでかい。

 

 とりあえず、分からないからいいや。そのうちわかるだろうし。


 そしてもう一つ。

 ある程度、言葉が分かるようになった。


 前世じゃ英語とかはからっきしだったので、話せるようになるか不安だったのだが。

 習うより慣れよ、とはこういうことだったのか。


 それにより、やっと自分の名前が判明した。


 アルベール・グリモワル。


 それが、俺の今世での名前だ。


「アルちゃ〜ん、ほら、あ〜ん」


 聞いての通り、愛称はアルだ。


 そして今日も、苦行の時が来た。


 俺の今世での母親ーーレイチェル・グリモワルーーが離乳食の乗ったスプーンをむけてくる。

 

 そして、俺はそれを憮然とした顔で食べる。気分はお坊っちゃまだ。


「おいおい、いい加減、自分で食べさせてやったらどうだ?」

 そんなことを言ってくるのは今世での父親ーーヴァルター・グリモワル。

 ワイルドな感じのまぁまぁイケメンだ。


 しょうがないのだ。自分で食べようとするとこぼれてしまうので。

 それとも、あ〜んに嫉妬してんのか? すまないな、君の奥さんを奪ってしまって。


「いいじゃない、可愛いんだから」

 HAHAHA、幼子の魅力には勝てんのだよ!

 ……はぁ。何やってんだろう、俺。

 何で父親に張り合ってるんだ? 

 

 そんな詮のないことを考えているうちに、食事は終わっていた。


 レイチェルは食器を片付け、ヴァルターは俺の頭をポンポンと叩いてから、どこかに行ってしまった。


 ヤツはだめなヤツだな。食器くらい片付けないなんて。家事は全部女任せか。

 今はジェンダー平等の社会なんですぞ?


 ……俺もやってないがな!

 いや、それはしょうがない。

 洗い物できる0歳児がどこにいるというのだ。


 それよりも。


 椅子が高くて降りられない。

 ヴァルターはどっか行ったし、レイチェルはまだ洗い物をしている。

 当分かかりそうだ。


 しょうがない。

 待ってよう。


 暇な時間を、足をブラブラさせながらぼーっとして過ごす。

 すると。


 ーーコン、コンーー


ドアノッカーの音が聞こえた。

誰だろう。


「はーい!」

 レイチェルが洗い物の手を止め、タオルで手を拭きながら玄関へ向かう。


「……・………」

「…………・……」


 色々話し声が聞こえて、その声が段々と近づいてきた。

 そして。

 

 いけめんがあらわれた。


 長めの金髪を後ろで括った、スラッとした長身。その美しい青い目には、理知の光をたたえている。

地味な田舎の服がなんともミスマッチだ。


 ウチのまぁまぁイケメンとは違う。知的イケメンというヤツだ。

 

「おお、君がアルベール君か! あいつの子とは思えないほど賢そうだな!」

 

 ……あれ? テンション高いな。

 もっとこう、物静かな感じだと思ったのだが。


「アルが驚いちゃうので、大きな声は出さないでください」

「お、おぉ。すまない」

 イケメンが謝る。

 そんな様子も画になるのだから、世の中は不公平だ。

 前世じゃイケメン絶滅しろとか思ってたが、こうも格が違うともはや嫉妬心さえ起こらない。


「驚かせちゃったか……。お詫びに、いいものを見せてやろう。いいか、よぅく見てるんだぞ」


 そう言って、イケメンは人差し指を立てた。


 一体なにをするんだ? このイケメンは。


「《大いなる導きの火よ》」


 その時、緋色の煙のようなものが、俺のほおを撫で、イケメンの指先でそれが渦を巻くのが見えた。


「【灯火(ライト)】」


 イケメンがそう唱えると。

 赤い煙が収縮していき、指先に小さな火が灯った。


 これはーー。


まじゅちゅ(魔術)……?」

 噛んじゃった。

 何もないところから、火が出たのだ。

 手品の様子もなかった。

 魔術の類としか思えない。


 ここは、この世界はーー、


 ファンタジーな異世界だったのだ!

やっと魔術的要素が出てきました。

これからが本番です。

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