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オリジナル

二日連続更新出来ました。

半年後ーー


 この半年間で、魔力はたくさん増えた。


 どのくらいかは分からないが、とにかくたくさんだ。


 しかし、さすがに飽きてきた。

 毎日同じ呪文を唱えるのに。

 元々、作業ゲーの類はあまり好きではないのだ。


 しかし、飽きたからと言って途中でやめてはダメだ。

 才能なんて欠片も無い俺にとって、強みは前世の記憶と経験、スタートダッシュの速さだけなのだ。


 

 今日も今日とて、呪文を唱える。

 

 さすがに魔力が増えてきて、消費し切るのも一苦労だ。

 二重で詠唱すると、別々に二回やるよりも魔力の消費が大きいと気付いてからはそうしている。


「《大いなる土よ 我が呼び声に応えよ 今此処に 豊穣の土をもたらせ》《大いなる土よ 我が呼び声に応えよ 今此処に 豊穣の土をもたらせ》」

「【(ソイル)】」


 同じ術なら、二重で詠唱しても一回の術名を言うだけで発動するということも発見した。


 ちなみに、魔術で創った土は窓から捨てている。

 その時に、当然外の景色も見えるのだが、普通に農村、という感じだった。

 前にレイチェルに散歩に連れ出された時は、長閑だなと思ったものだ。


 さて、最近は呪文の改変に挑戦しているのだが、うまくできない。

 まず、呪文の要素は属性指定、座標指定、時間指定、形状・効果指定だということはわかっていた。

 なので、この四つを弄れば色々できると思ったのだが……。


 まず属性を変えてみた。

「《大いなる火よ 我が喚び声に応えよ 今此処に 豊穣の土をもたらせ》【(ソイル)】」


 火属性の赤い魔力が放出されたが、術は発動しなかった。

 

 まあ、そうだろうと思っていた。

 火なのに、土とか言ってる時点でもうおかしい。

 属性は、効果、形状との組み合わせが重要なようだ。


 そういや、無属性とかはないのか?

 魔力を魔力のまま利用するってやつ。

 それだと、一節目は《大いなる魔よ》とかか?

 

 よし。

 なんかそれっぽいのでやってみよう。

「《大いなる魔よ 我が喚び声に応えよ 今此処に 彼のものを撃ち抜く魔弾を与えよ》」


 完璧じゃね? 要素は満たしてるし。


 白い煙が噴き出し、次第に白く光る弾丸を形作る。


 「魔」とかいうから、紫かと思っていたが、白か。「無」だからかな?


 それより、魔力の流れがなんというか、汚い。

 無駄が多い感じだ。


「【魔弾(マジックバレット)】」

 

 白く輝く弾丸が高速で擊ち出さ……れなかった。そのままそこに浮いている。ナンデ?

 

 ……あれか! 《与えよ》って言ったから、本当に『与えられた』だけなのか。

 

 めんどっ! もうちょいこう、融通が利いてもいいと思うのだが。


 想像で魔術が使える、とかそういうものではないようだ。


じゃあ次だ。


「《大いなる魔よ 我が喚び声に応えよ 今此処で 魔弾を用いて撃ち抜け》【魔弾(マジックバレット)】」

 

 発動せず。

 何故に?


 標的が設定されてないからか?


 じゃあ、標的を設定して……。

「《大いなる魔よ 我が喚び声に応えよ 今此処に 魔弾を与え、彼のものを撃ち抜け》」


 白い魔力が噴き出し、収縮し、弾丸を形作る。


「【魔弾(マジックバレット)】」


 パヒュンーー


 白く輝く弾丸が高速で撃ち出される。


 バキッーー


 そして、そのまま壁を貫通してどこかへ飛んでいってしまった。

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