表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/185

46 弟子との相談

前回のおはなし:総長室でおはなし中。


ついに「最強の魔導士。ひざに矢をうけて~」の4巻とコミカライズ1巻が発売になりました!

どうか、よろしくお願いします。

「ここは俺に任せて先に行けと~」の2巻も発売中です!

 ミルトが畏まっているので、俺も姿勢を正す。


「なんだ? 何でも言ってみなさい」

「まず、お願いです。魔人と獣の眷族の調査にご助力していただけないでしょうか?」

「無論構わないが……。俺は今は学院の生徒。命じてもいいんじゃないのか?」

「そういうわけには行きません。普通の生徒にはこのようなことは頼みませぬゆえ」


 生徒としての俺ではなくエデルファスの知識に頼りたいという表明だ。


「もちろん、協力させてもらうつもりだ」

「ありがとうございます」


 そこにゼノビアがお茶とお菓子を運んできた。


「フルフルとシロの分まで、ありがとう」

「いえいえ。お二方とも神獣さまですから。相応の敬意を払わねばなりません」


 俺はフルフルを抱き上げて机の上に置く。お菓子を食べやすいようにだ。


「ぴぎ」

 フルフルはお礼をいって、お茶を飲んだり、お菓子をゆっくりと食べたりし始める。


「めぇめえ!」

 シロは、俺のひざの上に乗ったまま、短い尻尾を激しく振った。

 俺の顔にパシパシ当たる。それはまあいい。


 シロは自分の分ではなく、俺のお菓子をバクバク食べ始めた。


「シロ。少し自重しなさい。まず自分の分を食べてからだ」

「めぇ?」


 今はいいが食堂などで隣の人のお皿に顔を突っ込むようになったら困る。

 俺はシロをひざの上から降ろして、右に立たせた。

 そしてシロの分のお茶とお菓子を、俺のひざの上に置く


「これから食べなさい」

「めえ」


 シロは大人しく自分のお菓子を食べ始める。

 シロはまだ子ヤギ。というか赤ちゃんヤギだ。

 行儀はこれから教えてあげればいいだろう。


 俺はシロの背中をやさしく撫でながら、ミルトに言う。


「で、お願いはわかったが、相談とはなんだ?」

「二つあります。一つ目は師匠を俺の弟子にすることに関してです。もちろん名目上の話です」

「それはありがたいが……。俺の守護神は一柱だがいいのか?」

「あれは教育上の指針を立てるためのもので、能力を測るためのものではありませんから」


 守護神が狩人神なのに弓ではなく剣や魔法ばかり教えるといった不幸を防ぐ。

 守護神寵愛値測定装置は、そのための物に過ぎないとミルトは言う。


「まあ、有名になりすぎて才能を測る用途で使われ始めていますが……」


 寵愛値測定装置は、才能をかなり正確に測ることを可能にした画期的な発明だ。

 才能を測れる機械の誕生。

 それがどれだけ大きな衝撃だったのかは、想像に難くない。


「才能は寵愛値が全てではないのですが……」

 そうミルトは言うが、現状は仕方ない面もある。

 測定装置は手軽で便利すぎるのだ。


「俺がミルトの弟子となるのはわかった。それで、二つ目の相談は?」

「ロゼッタに関してです」


 ミルトがそう言うと、ゼノビアは真剣な表情になった。


「師匠の目から見て、ロゼッタはどうでしたか?」

「とても優秀なスカウト技能の持ち主だ。足跡追跡や痕跡発見は見事なものだった」

「戦闘力はどうでしょうか?」

「そうだな。まだ修練不足だが弓の扱いに秀でていた。身のこなしのセンスもいい」

「師匠は随分と褒められますね」


 そう言ったゼノビアは心底嬉しそうだった。

 優秀な生徒を入学させることが出来たのだ。総長であるゼノビアが喜ぶのも当然だ。


「ロゼッタが優秀なスカウトになるのは確実だ。卒業後は救世機関に入れれば良かろう」

「師匠。ロゼッタの性格はどう思われましたか?」


 そう尋ねたのはミルトだ。ものすごく真剣な表情をしている。

 ロゼッタにどのくらい機密を明かすか、どのような仕事を任せるか悩んでいるに違いない。


「素直な性格で、妹思いだ。好ましいと思った」

「師匠は昨日の四人でパーティーを組むことについてはどう思われますか?」

「バランスは取れている。よいのではないか?」


 恐らく、俺とパーティーを組ませることで鍛えようと考えているのかもしれない。

 俺の全盛期にテイネブリスは復活する。少なくとも人神はそう言っていた。

 それが何十年後かはわからない。

 だが、今すでに高齢な弟子たちが、その時にどれだけ戦闘力を維持できているかわからない。

 それをゼノビアもミルトもわかっているのだ。


「厄災の獣テイネブリスの復活までに、若者を鍛える必要があるのは間違いない」

 全盛期が俺と近い者たち。つまり俺と年齢が近い者たちを鍛える必要はある。


「四人パーティーを作るというのは、俺にとっても願ってもない話だ」

「ありがとうございます。師匠にはご面倒をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします」

 そう言って、ゼノビアが勇者の学院の総長として頭を下げる。


「気にするな。俺は俺にできることをやるだけだ」

「師匠。ロゼッタを我らの直弟子にすることに関してはどう思われますか?」


 ミルトがそんなことを聞いて来る。

 俺がミルトの弟子になれば、四人のうちロゼッタ以外の全員が賢人会議の直弟子になる。

 ロゼッタも誰かの直弟子にした方がバランスが良い。


「ロゼッタも弟子にしてやればよかろう。……それとも何か問題があるのか?」

「我らの直弟子にするのはよいのですが、我らにはスカウト技能に秀でた者がいないのです」

「別に師と弟子で、得意分野が一致しなくてもよいのではないか?」


 前世の俺は全属性魔法を操る賢者だったが、ミルト以外に剣士や勇者も弟子にしていた。

 別の職業だからこそ、教えられることもある。


「気になるならば、ロゼッタはレジーナの弟子にすればよかろう」

 俺はロゼッタの師匠候補として勇者レジーナを推薦した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ