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【web版】八歳から始まる神々の使徒の転生生活  作者: えぞぎんぎつね
三章

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184/185

184 決着

4巻絶賛発売中です。

 俺の絶対零度の余波で周囲は真っ白になった。吐く息も白い。

 氷漬けになった教皇の頭と両腕が、真っ白な氷に覆われた地面に転がる。


「終わったの?」

 ロゼッタが弓を構えながら言う。


「まだ生きているわね。魔力が流れているもの」


 ティーナがそう言うのとほぼ同時に、氷漬けになった教皇の頭と腕からゆっくりと金色の靄がではじめる。

 再生しつつあるのだ。


「これで死なないって、どうやったら死ぬの?」

「ぴぎ!」


 フルフルは大丈夫とロゼッタに言いながら、氷漬けになった教皇の頭と腕を包み込んだ。

 そして金色の靄を吸収し、氷ごと、頭と腕を溶かしきった。


 すると、学院全体を覆っていた教皇の張った結界が砕け散る。

 教皇が完全に死んだのだ。


「……終わったんだね」

 ロゼッタがそう呟いて、ひざをつく。


「油断するなと言いたいところだが……。俺も限界だ」


 そう言って俺は地面に座ろうとしたのだが、そのまま後ろに倒れ込む。


「わふ」「ぴぃぎ」


 そんな俺をルンルンとフルフルが支えてくれた。


「ありがとう、ルンルン、フルフル」

 自分で考えていた以上に魔力と体力を消耗していたらしい。


「もう、すっからかんかも」

「フィーもありがと」

「めえ!」

「シロもありがとう。だけど頭突きは勘弁してくれ」

 流石に体高三メートルのシロに頭突きされたら、今の状態ではきつい。


「めえ?」


 シロは首をかしげると、俺の顔をベロベロなめる。

 そして、アルテイとロゼッタ、ティーナの顔をなめてまわっていた。

 アルティもロゼッタも、ティーナも疲れ果ててしゃがみ込んでいる。


「シロが一番元気かもしれないな」

「大丈夫? きゅる」

「ルーベウムこそ大丈夫か?」

「ルーベウムは大丈夫だよ。あれからドルフレアたちが来てくれたんだ」


 上空をみるとドゥラだけでなく、ドルフレアとその一族の精鋭十頭ほどが旋回していた。

 ドゥラがかなり早い段階で救援を要請してくれていたのだろう。


 ドゥラたちの動きは戦闘時のそれではない。優雅な舞といった感じだ。


「外の戦闘も終わってるみたいだな」

「うん。ゼノビアだけでなく、ディオンとレジーナとミルトも帰ってきたからね」

「それなら安心だな」


 外は俺たちより先に戦闘が終わっていたようだ。

 だが、教皇の張った結界により中には入れなかったのだろう。


「アルティ、ロゼッタ、ティーナ。俺だけだったらサリアを守れなかった。ありがとう」

「ウィルも、みんなもありがと。あたしだけだったら、ローズを守れなかったよ」

「わたくしはあっさり死んでいたと思うわ。ありがとう」

「私も死んでいたと思います。ありがとうございます」


 互いにお礼を言い合った。何故か照れくさくなり、皆で笑う。


 そこにディオンがやってきた。


「お手柄でしたね。師匠」

 師匠と呼ぶと言うことは、俺がティーナたちに正体を明かしたことを知っているのだろう。

 ルーベウムから聞いたのかも知れない。


「ディオンもお疲れさま」

「師匠も皆もお疲れでしょう。詳しいお話は明日にしましょうか」

「助かる」


 そして、俺たちは近くの託児所の中で、泥のように眠った。

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