表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメな巫女娘に悪魔の加護を。  作者: 琴吹 風遠
悪魔のような毎日に、粉雪の抱擁を
77/455

77.SNSを知ろう

 今まで68話から前回の76話の間

ミコと俺の勉強苦労話が続いたがこれで

このくだりは終わりにしたい。もちろん

ミコはテストをまだ受けていないし、

全てが全て終わったわけではない。


 そして今日はそのテストがあった週の

次の週の水曜だ。いつもなら部活に

行くのだが今日は部活はお休みだ。


 理由は単純。今日がその補習の日だ。


 部長であるミコ無しでは部活もあって

ないようなものだ。そのため俺と義堂は

今日は部活はしないということで話が

まとまったと言う訳だ。ちなみに土日の

間でミコは完全に回復して、いつもの

あのテンションに戻った。うるさくて

仕方がないがこれももう数日聞いてない

だけでも懐かしく感じるものだ。


 で、俺は何もやることがなく

帰ってゲームでもやって過ごしているか

と思ったのだが、それもいつもと同じで

つまらなく感じるので、今は学校から

少し離れた街中のベンチにいる。


 12月のこの時期だと外は寒くベンチも

冷えに冷え切っていたが、だからって

わざわざ店内に入って温まろうとも思わない。

まさか、何も理由なしに店内に滞在して

いいものでもないからな。


 だが、こうやってただ座っているだけも

生産的でもないか…… こういう時の暇

つぶしというのは一般の人はどんなことを

しているのだろうか……


「そんなことを悩んでるのかい?」

「…………会長?」

「はーい、みんなの会長だよー」


 あれ? 今日は生徒会に集まる用事は

ないのか?


「生徒会長って今日は生徒会の活動は?」

「え? 今がその活動中だよ?」

「は?」

「ほら、クリスマスも近いでしょ? でも

 うちの学校ってクリスマスになると同時に

 冬休みに入るから学校でクリスマスに

 ちなんだイベントは大抵早め早めに

 やるんだよね。だから今日はその買い出し」

「あぁ、なるほど……で、他のメンバーは?」

「僕がじゃんけんに負けた一人が買い出しに

 行くってルールでじゃんけんしたから

 他にメンバーはいないよ」


「…………ようは言い出しっぺが負けたと」

「……そうだね」


 不運だな生徒会長。前回といい、かなりの

超人ぶりを魅せていただけあってこんな姿は

見たくはなかったな。


「で、何かお悩みのようで」

「いや悩んでいるわけでは」

「悩めよ」

「えぇ!? いきなり声のトーン変わる!?」

「じゃないと話が始まらないでしょうが!」

「そんなこと生徒会長が心配するなよ!」


 どこに心配の念抱いとるんや!


「それでどうかしたの?」

「そんな大それたことじゃないですよ。ただ

 こういう暇なとき、一般の人ならどんな

 ことをしてるんだろうな、と」

「勉強したら?」

「それ以外でお願いします」


 それ言われたらもうなんにも言えないから。


「じゃあ……ってあれ? 神前君って確かツイッタ

 してなかった?」

「ツイッタ? 俺は前に確か生徒会長に言われて

 ツイッターはやってますが……」

「いやぁ、それがツイッターって言ってたら

 どこかのお偉いさんから怒られたから、次は

 ぼかして言わないといけなくなったんだ……」

「え、どこからそれ言われたんですか?」

「そりゃもちろん”チョサクケン”だよ」

「それは仕方ないな」


 法律には勝てないよ、たとえ悪魔の力を

使ったとしても俺は物語の中にいる限り

”それ”はいつまでもおっかないものだ。


「普通の人はツイッタとかのSNSを見たりして

 過ごしているんだけど……って神前君は

 一度もつぶやいてないよね」

「え? 俺あれからそのツイッタは一度も

 開いてないですよ」


 俺は一度ツイッタは生徒会長に言われて

俺のスマートフォンに入れてはある。確か

学校祭の時に俺がやっていたお化け屋敷の

評判を見るのに使ったっきりだ。あ、そうだ

”ヴィーハ”に見せるのに一度開いているか。

だから厳密には二回ツイッタは見ている。


 だとしてもあれから一度もツイッタを

開いていないのは事実だ。


「ほらー、僕の周りで君ぐらいだよ?

 ツイッタろくにやってないの」

「え、そうなんですか?」

「そうだよ、義堂君だってやってるし」

「えええええ!!?」


 それは意外だ。そういうSNS関係に全く

興味がなさそうな感じだったのに……


 ……なんだこの「俺だけ遅れてる」感は……


「……ってどーせ生徒会長が無理やり携帯に

 入れさせたってオチでしょ」

「いや最初はそうだったよ。でもやろうやろう

 って言っている間に、少なくとも一日に

 一回はツイッタ見てくれるし、まれだけど

 つぶやいてもくれるんだよね」

「へー」


 意外とやってるもんだなぁ……


「それに御前さんもやってるからね。

 まぁ、だから先生に休みの情報が届く前に

 僕が休みの情報を知れたんだけど」

「あ、部員全員やってるんすね」


「いやーん、コウ君遅れてるーwww」

「うるせ」


 俺の勝手だし! 別に俺遅れてるなんて

思っt…………うん……いやっ! 思ってない!


 断じてないっっ!!


「でも暇なら覗いてるだけいいんじゃない?」

「そうですか?」

「って言ってもどーせ誰もフォローとか

 してないから広告と僕のツイートしか

 出てこないだろうけど」

「あ、そういうシステムのものなんですか」

「本当になんにも知らないんだね」


 というか知識の少ない俺でも思うのだが

「ツイッター」を「ツイッタ」と濁している

のに対して「ツイート」はそのまま変えずに

「ツイート」と表現してもいいのだろうか……


「それ以外にぼかし方が思いつかなかった」

「いやだからってそのままはダメでしょ!?」


 ぼかしてないよねそれ!? 無修正にも

程があるよね!!?


「ほら開いてみてよ」

「じゃ、じゃあ」


 俺はしぶしぶポケットからスマートフォンを

出し、ダウンロード履歴からツイッタを探し

開いた。ろくに開いてないため探すのにも

かなり時間がかかった。開く際に短いながらも

アップデートが入った。いかにこのアプリを

開いてないかがわかるだろう。


 って会長は学校に戻らなくても大丈夫

なのだろうか……?


「コーサキ@友也は俺の嫁

 フォロー:1 フォロワー:1」


 ……


「会長、名前の変更の仕方知りません」

「ボク、チラナイヨーww

 ダッテボク、ツイッタナンt」









「はい、えとね、ここのプロフィール編集で

 変えることができるよ」

「あ、わかりました」


 俺、何もしてないよ?

 俺、何もしてないからねー??


「でもほらやっぱりフォローが少ないから

 僕とバナー広告しかないじゃん」

「あー、そうですね」


 確かに生徒会長(と思しき人)と

「起きたらイケメンになっていた」とか

よくわからないバナー広告ぐらいしか

俺のツイッタの画面にない。


 ちなみに生徒会長……改め

「夕霧TOMO@king of e-rei」の

最後のつぶやきは


「夕霧TOMO@king of e-rei


 今日の星座の運勢は2位だった。だから

 じゃんけんを挑んだんだけど……うん、

 今度からめざ〇しテレビの運勢は見ない

 ことにするわwww


 16:31」


 だった。


「それじゃあ確かに見ててもつまらないね。

 だからほら他の人をフォローしてみたら?」

「そうですね…… 誰をフォローすれば」

「それは自由だけど、まぁふつうは人気の

 ユーチューバーだったり芸能人だとかを

 フォローするんだけど……今は知り合いだけ

 フォローしたらいいんじゃない? ほら

 僕のフォロー、フォロワーから義堂君とか

 御前さんをフォローしてみよう」

「なんでそんなチュートリアル口調なんすか」


 俺は夕霧@king of e-reiのフォローから

義堂とミコを探すことにした。が……


「夕霧@king of e-rei

フォロー:329 フォロワー:387」


 どうやって探せっていうねん!!


「あ、これとこれだね」

「見つけるの早くね!?」

「そういうの見つけるの早い方だよ僕?

 数学とか国語もそんなもんでしょ?」


 その能力、いつかめちゃくちゃ使える

ようになる気がする。その能力ほしいわー。


「義堂

 フォロー:3 フォロワー:6」

「小恋@巫ッ女ミコ

 フォロー:38 フォロワー:32」


「これですか……って完全まんまじゃん」

「ね? わかりやすいでしょ」


 俺のあだ名がこんなのところで活躍

しているとはな。って意外! ミコもあの

化石みたいな携帯でツイッタやってるんだ!


「とりあえずフォローした?」

「ええ、多分この[フォロー]ってとこ

 押したらいいんでしょ」

「そうそう、それでその人が何かつぶやいたら

 自分のホームって場所にそれが出るから」


 こうして俺のツイッタのアカウントは


「コーサキ

 フォロー:3 フォロワー:1」


 となった。ちなみにわかっていると思うが

ミコと義堂をフォローする前にいた一人は

生徒会長のことだ。


 が、ミコも義堂もこの時間はつぶやいている

様子はない。義堂に関しては時々つぶやく程度

ということでつぶやいてなくとも不思議では

ないが、ミコは意外にもつぶやいてるのだ。

しかし、今はテスト中ということもあって

携帯を開くことがないのだろう。


 過去ログでも覗いてるか。って過去ログって

もう死語なのかなぁ…… 最近聞かないし。


 えー、そうだな……


「小恋@巫ッ女ミコ


 風邪ちいた。がっこやすむ。


 1週間前 12:21」


 あぁこれが生徒会長が言っていたツイートか。

確かに昼頃に起きたと言っていたし、起きて

早々につぶやいたんだろう。誤字を訂正する程

体に余裕がなかったんだろうな。なるほど、

これを活用すれば色々と行動が予測できるって

ことか。ただのメールみたいなものかと思って

いたが、根本から仕組みが違うようだ。


 ピロン


 ん? 聞きなれない着信音だが、多分これは

ツイッタの着信音だろう。しかし俺はまだ

ツイッタで何もしてないし一体何の通知……


「夕霧TOMO@king of e-reiが一件つぶやきました。


  今、友達の一人をツイ廃の第一歩に踏み入れ

 させたンゴwww深いゾーこの闇はwww


 12秒前」


 ……


「とまぁこんな感じで誰かが何かつぶやくたびに

 通知が来るんだけど、うるさいからふつうは

 切っているよ。切り方は右上の丸をおして、

 そのメニューの中から設定とプライバシーを……」

「だからなんでチュートリアル風なんすか」


 っておかしいな。生徒会長は学校祭以降ずっと

フォローしたままのはずだが、なぜ今まで通知が

届かなかったんだ。あ、そうだ、たしかツイッタ

開くときに短いアップデートがあったんだっけ。

それが原因で通知が機能してなかっただけか。


 ひとまず生徒会長の言う通り通知の設定を

オフ(一部オン)にした。ひっきりなしに

通知が来ているようでは落ち着けないからな。


「そしてこれが常識っちゃ常識なんだけど

 いいね! ってやつとRTってやつね」

「あぁこの”リサイクル”みたいなマークと

 ハートのマークですよね確か」

「そうそう、それくらいは知ってるかさすがに」

「この隣の”吹き出し”みたいなのは……」

「これは返信かな。ツイートに対してツイート

 できるんだけどその時にはこの欄に

 出てくるんだよ」


 へー、やっぱりメールみたいな機能も

無いわけではないのか。


「ってさっきの生徒会長のツイートに返信が

 来てますが……」

「え? 誰から誰から!?」


 俺は生徒会長にスマートフォンを渡す。

返信を見せるためだけなのだが、俺の名前

みたいなことをしないか見張っておこう。


「どれどれ……」


「六郷 加賀音

 返信先:@yugiri108


  買い出しが済んだら帰って来て下さい。


 4分前」

「マーヤー@FXで有り金全部溶かさない人の例

 返信先:@yugiri108


  後10分で帰って来なかったら自分、

 ケン〇ッキー・クリスマスバーレルのほう

 所望よろしいか?(迫真)


 3分前」


「「……」」


「……会長」

「あぁーっと! 僕これから用事があるんだったー

 いっけない忘れてたーー。それじゃツイッタに

 慣れてみてねー。7分で学校に戻らないとっ!!」


 と言い残してダッシュで去っていった。

確かここから学校までは20分ほど歩いて

かかるはず。頑張って走ったところで10分が

限界だろうな。


「ツイッタねぇ……」


 仕方がない、しばらくはこれでも見ながら

暇をつぶすとしようか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ