表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメな巫女娘に悪魔の加護を。  作者: 琴吹 風遠
空に笑えば
50/453

50.生徒会室に入ろう

(それで、ヒットゼロって……俺がここに放った

 悪魔たちがいなかったってことか)

(いやぁ、そーゆーことじゃあないでしょう。

 そんなことよりも)

(?)


(ミコカゴ祝50話。おめでとうございます)

(今それ言うことか!?)


 いや、確かに今言わなきゃ「祝51話」とか

中途半端なことになるからタイミングとしては

”あるいみ”当たってはいる。だが、はずれだ。

大はずれだ。


(とまぁ、今そこにこれを祝して特別ゲストが

 来ていますよ)

(え、誰だよ)

(そんなの決まってるでしょう)


 あ、どうも。私”琴風(ことぶき) 風遠(かざね)”と言いまして、

小説の作者であり、今は一般の学生をしています。


「いやそれ作者!!」


 前は携帯のメールで登場したが、どこまでも

この野郎は自由にこの物語を書いてるんだな。

いや、単純にこれはあれだ。ネタが切れだした

ってだけだろう。


 というわけで、ミコカゴもかれこれ50話と

続きましたが、こうやって続けられたのはやはり

読んでくれている読者の応援のおかげです。

これからも、50話を越えてもこのミコカゴを

どうかよろしくお願いします。


(どうも、ありがとうございましたぁ。以上

 特別ゲストでした)

(うん、今度から「あとがき」にこれ書いてくれ)


 すいません。100話記念の時はそうさせて

もらいます。(作者談)


 閑話休題


(さて、いないというのは少し表現……は、

 経験上違うか、と)

(いや、言わなくてもいい。もうそれは

 わかっている)


 ”ヴァンダー”は探すことに()けている悪魔では

なく、単純に大まかにこの学校の悪魔らの様子を

確認させるべく放っただけだ。厳密に探せば

もちろんいるかもしれないが。


(私では力不足)

(いや、そうでもない。探してきてくれただけ

 十分だ。特にまだ「人間」の身である、俺じゃ

 できないことをしてくれただけで)


 ”ヴァンダー”に何をさせたかというとそれこそ

俺が現在行くことができないような場所、例えば

鍵がかかったままの教室だとかを見てきて

ほしかったが、残念ながらはずれか。


 といっても実はこれはなんとなくわかっていた。


 ”ヴァンダー”が「見る」ことができるのは活動

している奴らだ。そのため同じ状況であの銅像

”二宮金次郎”をみせても同じく「いない」と

言っていただろう。つまり、俺はこの学校に

具現化させた悪魔は放っていないということだ。

具現化されるだけで十分、活動の範疇(はんちゅう)に入るからな。

さらにいえば、今この学校にいるのは憑依状態の

悪魔のみだということで、これもわかっていたが、

この除霊作業はかなり面倒だということだ。


 俺が除霊……いや、ミコンに戻すには前も言ったが

対象に触っていなければならないのが条件だ。いや

確かあの時は「会話に必要」とだけ言ってたか。

ここで追加設定と言う訳ではないが、その対象に

触れていないとミコンに戻すこともできない。


 ”学校七不思議”を見直すとどうも場所を指定

しているものが多く、そこに行かなければ

ミコンに戻すことができないのは分かっていたが。


(私が「見つける」ことができなかったと)

(ま、そういうことだ)


 ”ヴァンダー”は活動している憑依霊なら見つける

ことはできる。が、それでも見つけることが

できなかったということは、


 今は活動していない。

活動にも、もちろん条件がいる。

条件が揃ったときにのみ見つけることができる。


 要は条件が揃わなければ(はら)えない。


 そう、俺はしばらくこうやって夜の学校に

赴いたりしないとならないのだ。これは確かに

面倒なことになった。


(それで、ここに放った悪魔たちをもとに戻して

 いったい何がしたいんですか? そこんとこ

 私がどうにもわからないんですが)

(……変わった霊が出た)

(と言いますと)

(ちょうど一か月半前に、俺たちを見つめる霊が

 いたんだ)

(それが何か? そんなの人の数だけいるでしょう)

(それでその霊は、あり得ない程存在が死んでいた。

 あれじゃこの世に残った意味すら分からないまま

 ここに居残り続けるだけだ)

(ってああ、なるほど)


(そう、「その霊を手に入れること」

 それが目的で、今はその準備段階だ)


 霊にも憑依霊や地縛霊であったりと色々な

種類がいる。憑依霊というのが人為的……いや

悪魔的に召喚され、人に害なすような奴らを

指し、地縛霊が故意に霊になった奴らだ。

そして、あの俺とミコが出会った日に見た

あいつは後者に当たる。


(けれど、どーにもそれも変な話ですな。

 そんなに希薄な存在の霊を手に入れたい

 だなんて珍しい……)

(……”あれ”は、ああなりたくてああなった

 霊ではない。そう感じたんだ)

(っと言いますと?)

(霊の存在感というのは「思い」の強さに比例

 するのはもちろん知ってるな?)

(ええ、そりゃ一介の悪魔ですからね私)

(だがな、あれは「思い」が弱くてあれほどまで

 希薄になったような感じではない。そうだな……

 なんというか……)


(イレギュラーだったと)

(……ま、そうだな)


(なるほど。流石は我が主ですなぁ。どこまでも

 好奇心が旺盛で、どうしようもなく「お人良s)

(そろそろ口を閉じろ”ヴァンダー”。俺はもう

 人じゃないし、お前たちの前で自分を人だと

 名乗るつもりも毛頭ない。


  それにお前もだろ?”ヴァンダー”。

 希薄な存在から悪魔として昇華させたのは

 この俺だということを忘れたのか?)

(いやぁ、年月がすぎると忘れるもの……ですが

 そればかりは忘れるわけがないでしょう?

 これを忘れた瞬間、私はもう何にも救済の

 かけらも感じないですな)

(…………)

(いや、ま、そこは主の仰せのままにってやつで

 眷属の私が知ったこっちゃないですよ。知る

 つもりもありゃせんしね)


 ーーーーーバギィッッッッ!!!


「あ”やっと開いたぜ畜生(ちくしょう)

「お、義堂やっと出てきたか」


 どうも生徒会室では電気をつけて動いて

いなかったらしく、生徒会室のドアのカギを

開けるのにも時間がかかっていたようだ。

別に電気ぐらいつけてもよかったのに……


(おおっと、お客さんか。そいじゃ私は

 この辺にて)

(ああ、悪いな呼び出しちまって)

(いいんですよ。それでこそ眷属冥利(けんぞくみょうり)に尽きる

 ってやつです)

(我、神前 滉樹の名に命ず

 ”ヴァンダー”、帰せよ)


 ”ヴァンダー”はニコッと笑って俺のミコンに

戻っていった。この不可解な俺のモーションは

義堂に変に思われてはいなさそうだ。

それよりも……


「義堂、さっきバキィって音がしたけどまさか

 壊してないよな?」

「あ”? んなわけねぇだろ。んな程度で壊れる

 ドアじゃねぇよ」


 これは後日談なのだが、学校祭の後に義堂が

この生徒会室に殴りこんで、自分のコスプレ写真を

奪取・隠滅させたことは記憶に新しい。その際に

ドアに少しばかりの傷がついたらしく、老朽化も

進んでいたようで、結局ドアを修理することに

なったようだ。その時に生徒会長が


「また義堂君にこんなことされたら……」


 なんて言って、他の教室のものよりも頑丈な

作りにしてもらっていたようだ。生徒会長は

義堂がまたドアを壊すと思っているらしい。

って今、本当に壊しかけたけどね。


「よし、それじゃ部室の鍵を探すか」


 生徒会室に入り、真っ先に部屋の明かりを

付けた。まだ俺たちは生徒会室に入っただけで

肝心の鍵はまだ手に入れていない。

実はこういう時に便利な「悪魔」を召喚

するのも手としてあるが、これも悪魔に頼って

しまうのはどうにも気が引けた。理由……

……というか例えるなら


「パソコンばっか使ってて漢字が書けない」


 みたいな保護者みたいな見解からだ。いいか!

年取ったら結構こういうこと気になるからな!

今、バンバンスマートフォンとかパソコン

使っている現役高校生諸君! これはいつか

わかることだから、肝に銘じておけ!


「ん? これじゃねぇか?」

「え?」


 机の上を見たら鍵が置いてあった。それも

半分にへし折られた。副会長になくさないよう

気を付けてと言われているのに、無造作に

机に置いてあった。てっきりしまってある

と思っていたが……副会長、これみたら多分

生徒会長のこと怒るんだろうなぁ……


「確かにこれだ。ってもうミッション完了かよ」

「ってあ”ぁ? んでなんで折れてんだよ」


 あれ? 義堂に昨日のこと言ってなかったか。


「それは、鍵を手に入れるために折ったんだ。

 なんでへし折ったのかは説明しだすと長く

 なるから省くが」


 詳しくはミコカゴ45話から47話を読もう!


「つーか、折れてんだったらよ、こっちの鍵も

 折らねぇといけねぇんじゃねぇのか?」

「あ」


 俺は手に握っていた鍵をちらりと見た。それも

ちゃんと鍵と言える折れているどころか、傷の

一つもついていない鍵を。


「どうする」

「どうするじゃねーよ、知らねぇよ」


 すっかり忘れていたが、壊れたままの鍵が次に

生徒会室に入ったときにはなんとビックリ、

直ってたなんてことがあってはならない。

だからって今ここで鍵を折っても意味がない。

というのも、この壊れた鍵はヘアアイロンで熱して

無理にへし折ったもので、今即席で折っても

同じような折れ方ができるとは思えないし、今

持っているのは”本物の”屋上の鍵だ。学校の

備品というだけあって折るのは気が引けてしまう。


 というかこの折れてる鍵も学校の備品で、

しかも俺たち「異能部」の部室の鍵なんだがな。


 それとよく折ろうと思えたなミコ。その

反骨精神は見惚れるものがあるな。


「つーかこれどうやって折ったんだよ。鍵が

 折れるってそうそう聞かねぇし、んな力が

 あいつにあるとも思えねぇんだが……」

「熱して折ったんだ。熱したらどうもこうやって

 鍵に跡がつくらしいんだが……」

「だったら」


 そういうと俺から屋上の鍵を奪って……


 ベキィ……!!


 結局鍵折るのかよ!!

 もっと躊躇して折れよ!


「いやいや、そう折っても跡が……」

「だからこうすりゃいいだろ」


 義堂は折った屋上の鍵を机に置く……と思ったら

二つに分かれたシリンダーとかみ合う側の部分

だけを置き、机の上の部室の鍵と取り換えた。


「おら、跡は全部持ち手にだけしかねぇだろ?

 だったら先端だけ入れ替えりゃ問題ねぇだろ。

 俺たちは部室の鍵がほしいんだったら、、別に

 持ち手がぜってーいる訳じゃねぇしよ?」

「……」


 確かにミコは折ったときに持ち手の部分にだけ

跡を残して折っている。つまり重要なシリンダー

部分は無傷だということだ。これに義堂は目を

付けてシリンダー部分だけを変えたということだ。


「おお、なるほどな。よくこんなこと

 思いついたな」


 昨日と言い、意外な人物が意外な思いつきを

するな。なんだ、いきなり秀才になるフラグ?


「ああ、俺ってのがどうもピンチな時に

 こうも頭が働くみてぇなんだよな」

「ふーん、そんな後付け設定が……」


 今後もこうやって義堂に一本取られる

ことが多くなるかもしれないな……やだなぁ

現状、副会長とマヤに次ぐ博識キャラで

通してるのに俺。


「ってなんで今ピンチなんだよ」

「なんでって、んな決まってんだろ。今、

 校庭で待ってる奴が何思って俺たち

 待ってると思ってんだよ」

「あっ(察し)」


 __________


「………とんへぇーーー、みわっっっ………

 とっっぷぅーーーーつぁんにっ……………

 まぁああるうぅーーーーーんごっぺくっ

 とぉーーーーーーーろぉーーーー……………」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ