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片瀬の日々  作者: STORM
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第1章第8話 ありえねぇ・・・錬磨がアニソン以外の曲を歌うなんて・・・。

1月15日午前8時



久々の学校だ。

非常に久々だ。


オレは来るとき自販で買ったコーラを飲みながら教室の扉を開けた。



「うわっ!?」



誰かにぶつかった。

コーラは無事だった。







下を見ると飛鳥がいた。


オレ、飛鳥とぶつかったのか・・・。



あれ・・・おかしい。

なんか、おかしい。


「大丈夫か?」

「あ、はい」


そのまま飛鳥を見送った。









おかしい。

絶対おかしい。



普通ぶつかったら喜ぶべきだろ。

だけど・・・全然喜びを感じなかった。


「好きって感情が・・・消えた・・・」















放課後



「駿、学校終わったぞ」

轟騎に起こされた。

いつ寝たんだろう・・・。

ま、いっか。



「はあ・・・カラオケ行くか」

「キタ―――――――!!!!!!!!」


さっきの叫びは勿論錬磨だ。


カラオケあるところに奴は現れる。



てか錬磨って毎日行ってるよな、カラオケ。


なのに声潰れないし、金も枯れないし。



「錬磨、小遣いいくらだ?」


「あ?100万」


はぁ!?



「言ってなかったっけ?俺の親は椎名グループのライバルの一条グループの会長だって」


にしては平民だな。


「普通の暮らしがしたかったから月100万で生活してんだよ」





こいつ・・・こんな裏設定あったのか・・・。


ちなみにオレの小遣いは月30万。



オレの親はどっかの学校の理事長だったかな?

それからホテルも30個くらい持ってるし。

特別金持ってわけじゃないけど結構ある。





「まあいいや。お前が来るならやめるか」

「ちょ、ちょっと待て。何で!?」









どうせこいつアニソンしか歌わないし。















同日午後8時



「あ、ありえねぇ・・・」

「マジかよ・・・」


轟騎とオレは二人でカラオケにきた。



しかし、部屋を開けた瞬間錬磨が視界に飛び込んできて・・・。




今回の錬磨は違った。


普通の歌しか歌ってない!?



しかも、さっきからの点数は




99点と100点しか出していない。




「異常だ・・・」


「俺だって普通の曲歌えばこのくらいとれる!!」


またこの勝ち誇った顔が憎らしい。




アニソンの時は80点程度なのに・・・。






さらに無駄に整った顔立ちも憎らしさを増幅させていた。












同日午後11時


「帰るか」


オレは立ちあがった。

轟騎は既に帰って、錬磨と二人きりだ。

男同士は嫌だが・・・。

錬磨はまだいるようなのでオレは金を置いて立ち去った。


















夜道でオレは誰かに抑えられた。

男捕まえる奴って・・・悪趣味だな。



振り返るとそこには千秋が。

前言撤回。



「あっ!」



掴まれた腕になぜか強い興奮を覚えた。

どうやらこれが原因で飛鳥を何とも思わなくなったらしい。





「いたぞ!!」

なんか黒服の怪しい奴らがやってきた。

「・・・こいつらから逃げたいわけね」



オレは棒状のものを探した。




くっ、ないか。






黒服の奴らはオレの方に寄ってきた。

オレ、対人戦弱いよ?


マジかよ・・・。




















グシャ!








グロテスクな効果音と共に黒服の奴らは頭から血を流し始めた。


「可愛い駿くんに何をするのかな?」

「・・・はやて姉・・・」


助かった・・・。




てか・・・頭から血を噴き出させるトリックって何!?





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