第1章第6話 カラオケカラオケうるせぇよ。黙って一人で行ってろ
12月18日午前6時
「おい、起きろ・・・駿!」
誰だ!?
朝っぱらから大声出すなよ!
って、なんだ、轟騎か。
「なんだ?」
「今日は帰る日だぞ」
あ、そうだったな・・・って、修学旅行何やってたんだ?
一日目。
国際通りで轟騎と共にお土産を購入。
二日目。
飛鳥と共に国際通りを歩く。
三日目。
錬磨と一日中カラオケ。
四日目。
帰還。
修学旅行的なこと何一つしてねぇ・・・。
そんなことで、オレたちは帰った。
12月19日午前9時
メールが来た。
・・・錬磨か。
内容は
「カラオケ行こうぜ!」
オレは無言で返信。
「ふざけんな」
以上。
今日はオレは趣味を遂行する。
オレの趣味。
それは小説を読むことだ。
珍しいことにオレの部屋には漫画は一冊も置いていない。
その代り、夥しい数の小説が置いてある。
さらに、オレのスキル!
速読術!
これは1ページを3秒前後で読む(さらに完璧に理解する)ことができる、国語のテストでは非常に役に立つスキル!
ちなみに現代日本語にしか効果はないため、英語や古文には使うことができない。
これで1日で何冊も読むことができる!
早速、本を買いに行くことにしよう。
オレは近くの本屋に出かけた。
現在金は、
22,372円所持。
というわけでオレはラノベと無駄に分厚い小説をあわせて10冊買った。
ここで問題。
さっき買ったラノベの平均は600円。分厚いのは平均1900円
そしてさっきの合計は9900円。
中学生なら何冊ずつ買ったか分かるはずだ。
まあ、オレもこの式習ったばかりだが・・・。
てか・・・買いすぎた。
まあいいや。
その夜、オレは買ってきたラノベを全て読み尽した。
12月20日午前9時
メールが来た。
錬磨からだ。
内容は
「カラオ「黙れオタク」
オレは全て読まずに返信した。
1分後、再びメールが来た。
「・・・誰だ、このアド」
知らない人からだ。
別に普通のケータイのアドだし、詐欺ではないだろうが・・・。
「アド変えた」
・・・誰だよ。
とりあえずシカト。
恐らく轟騎だし。
1分後、またメールが来た。
「だから、カラ「着信拒否にするぞ」
内容からわかるとおりの人から来た。
てか、メールばっかじゃねぇか?
いい加減飽きるぞ?
結局オレは一日中メールをやっていた。
というよりメールにつきあわさせられてた。