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片瀬の日々  作者: STORM
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第3章第2話 サバイバル生活に別れを告げよう!

「片瀬・・・駿」

思い出した。オレは確か飛行機の墜落事故に巻き込まれて・・・でもなんで飛行機なんかに乗ってたんだ?

・・・まあ、時が経つにつれて思い出すだろう。

「駿」

「ああ、オレの名は駿だ」

「名前もわかったことだし、家に帰ろうよ」

家・・・オレの家はどこだったかな・・・。

「おう、料理の作り方は覚えてるから手伝ってやるよ」













家についた。

徒歩で1時間かかるとは・・・。

本人が貧乏と言っていた通り・・・いや、想像以上に貧相な家だった。

幸いここは暖かい地域なため、冬に凍え死ぬことはないだろうが、やはり寒そうである。

だが、今は夏。むしろ暑い。

「湊、疲れただろうからオレが作っとくよ。君は待ってていいよ」

「ありがとう、助かるよ。ボクはお風呂沸かしてくるね」

ニッコリ笑った顔がまたかわいらしい。

生まれがもう少し良かったらアイドルとして活躍できたかもしれない。

たとえ頭は悪くとも芸能界に入ってる人もいるが、湊はそのレベルじゃない。

年齢に対して知識があまりにも少ない・・・つまり、日本にいながら発展途上国の貧民とさほど変わらない知識しかないのだ。

「明日は中学の勉強を教えてやるか」

そう決意したのであった。






二人で食べる夕食は、簡素なものであったがとてもおいしかった。

「ねえ、駿」

「何?」

湊がちょっと恥ずかしそうにしてる。

「ボクと一緒にお風呂はいろ♪」

・・・えええええええええええええええええ!!!!????

「な、何言って・・・」

「ボク、小さい頃からずっとひとりで寂しかったんだ。だから、人の温もりを感じたい」

そう言って近づいてくる。

長い間ひとりで暮らしてきたせいか、なんか・・・思考が違う。

ここは誘惑に負けて誘いに乗るべきか・・・理性を貫き通して断るか・・・。















そして現在。

ヒノキの風呂か・・・ずいぶん立派だな。

この家にしては。


オレは誘惑に負けて、今は湊と入浴中。

何とも子供らしい湊がかわいく思える。

風呂は狭いので、からだが密着している。

「はふぅ♪」

「み、湊・・・エロい声は極力出さないでくれ・・・」

さっきからこの状態。

このままだといつ襲っちゃうか分からねぇ・・・。

「なんか・・・駿にくっついてると気持ちいいんだもん」

「先に上がるわ」

ここは逃げるが勝ちと見た。








オレは服を着ようとした。

が、重大な事実に気がついた。

「ふ、服がねぇ・・・」

「服ならあるよ、ボクの奴」

湊のがオレに着れるはずないだろ?

なんか自分で作ったような布地だ。

「まあ、夏は服着ないんだけどね」

えっ!?

「そろそろ暑くなってきたからなしでいいかな」

マジか。

「その考え止めろ!オレの理性が持たなくなる!」

オレは必死に抵抗したのであった。












6月17日午前9時


オレたちは今日も海に来ていた。

そこで洞窟を見つけたんだが。


「湊、この洞窟ってなんかあるのか?」

「んとね、ここにはなんか宝石みたいのがあったよ」

宝石ねぇ・・・。

見てみる価値はありそうかな。

「ちょっと見に行ってくる」

「ボクも行くよ」











洞窟内には水が流れていた。

海の水が入ってきてるんだろう。

この先に流れ着いたものがあるかもな。


と、オレの予想は的中した。

「駿、これって君の?」

オレの名前が書いてあるな・・・これって・・・。

「カードか」

こんなものも持ってきてたんだな。

飯とり終わったら街にでもでて金でもおろしてみるか。

いくら入ってるのかな・・・。

でも、暗証番号分からん。

誕生日で試してみようか。














同日午後2時


オレは街に来ていた。

湊はまともな服がないので、おろせたら買ってやることにした。

で、現在は銀行。

暗証番号は・・・誕生日はありえないか・・・・・・・・・・・・・・マジかよ・・・。

誕生日だったし!?

ちなみに誕生日は4月7日。

不用心だな・・・。


「いくら入ってるのかな・・・」

マ、マジか!?

何この大金!?


1,000,000,000!?


10億!?

オレってそんなに金持ちだったのか!?


まあ、いいや。

オレの金っぽいし・・・。


とりあえずオレは10万おろしてその金で服と飯を買った。

ついでに帰りが面倒だったので自転車・・・っていっても山と海だからマウンテンバイクを買った。


「さあ、帰るか!」


オレは大量の荷物を抱えて山に帰って行ったのであった。


ちなみに、その途中のコンビニでアイスを買っていったら湊はとても喜んでいた。

にしも、ドライアイスなしにもかかわらず、帰るまでに溶けなかったのには驚きだった。


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