第2章第14話 体育授業・バスケの罠
6月1日午前5時
「・・・なんでオレこんな時間に起きたんだ?」
今日から6月。
前回の季節はずれの肝試しから大分時間が経った。
いつも遅刻しないようにはるかが7時くらいに起こしてくれる。
本当にいいメイドを持ったものだ。
いつも、はるかは6時半に起きているらしいので今は寝ている。
「たまにはオレが起こしてやるか・・・迷惑がてらな」
いつもより1時間半早く起きたら優等生なはるかも授業で寝るかな?
検証してみた。
「はるか!何寝てるんだ!もう8時過ぎてるぞ!」
・・・ぴくりとも動かねえ・・・。
こいつの体は正確に6時半が分かるのか?
オレはじっとはるかをみる。
結構可愛い顔してるじゃねぇか。
パッと見でも可愛いけどよ。
よく見るとさらに可愛い。
「起きろ〜」
オレは頬をつねりながら言ってみた。
やはり動かない。
「仕方無いな、奥の手を使うか」
オレはやると決めたことは意地でもやる。
絶対にはるかを起こしてやる!
オレははるかの鼻をつまみ、口を手で塞いだ。
これで30秒以内に苦しがるだろう。
が、はるかはオレの予想を裏切った。
なんと、この状態で30分も微動だしなかったのだ。
「・・・殺しちゃったかな」
胸に手を当てると・・・。
「心臓が動いてない・・・」
オレはまずいと思って、心臓マッサージと人工呼吸を始めた。
が、しかし。
何故、胸を押す度エロい喘ぎ声が聞こえるのでしょうか。
なのに心臓は動いてない。
更に、人口呼吸する度舌を絡めてくるんだが。
ぜってぇ生きてる。
もういいや、死んでても保健室にフェニックスの尾あるし。
オレは心臓マッサージと人工呼吸を止めた。
すると、心なしかはるかの顔が少し残念そうな表情になった。
ちなみにはるかは6時半になった瞬間目を覚ました。
同日午前9時
「授業が始まるぞ」
と、轟騎。
「だからどうした」
と、オレ。
「今日の1時間目は、体育だぜ!」
ああ、体育ね。
轟騎は運動好きだからな。
錬磨は嫌そうな顔してるけど。
あいつ運動苦手だしな。
ちなみに今日の体育はバスケだ。
「バスケだぜ!」
まあ、轟騎は大会で最優良選手に選ばれるくらい上手いしな。
しかも中1の時、先輩どもを差し置いて。
そのときオレは剣道の大会で相手を徹底的に叩き潰しまくってたけど。
ちゃんとマナーは守ったぞ?
そう言えばその時に当時バスケ部2、3年が轟騎に喧嘩吹っ掛けてきたな。
オレたちは理不尽なことは大嫌いだから普通にボコボコにしたっけな。
更に、撃退後に仲間連れてきたから錬磨と三人で集団を抹殺。
全員、電車脱線事故で死んだことにしておいた。
はやて姉の権力で・・・。
それからオレたちに反抗してきた奴らは一人残らず抹殺されている。
はやて姉の手によって・・・。
「さあ、やるぞ!」
「はいはい」
轟騎を中心にチームが決まっていく。
で、チームは。
オレ・轟騎・錬磨vs女子全員(約30名)
体力に差はあれど、これはきつくないっすか?
しかもあっちには刹那とかはるかみたいな万能な奴らがいるんだぞ?
しかも錬磨は運動苦手だし、オレは小さい頃から轟騎とやってたからいくらかできるものの上手いとは言い切れない。
「勝率は?」
「100%だな」
どんだけ自信あんだよ!
お前一人でやれよ。
前回もですけど1日遅れました。
楽しみにしていた人、本当に申し訳ありませんでした!