第2章第12話 柚季の暴走!!迎え撃つのは・・・錬磨かよ・・・。
5月23日午前5時
オレは目を覚ました。
少しずつ目を開けていくと、柚季が目に入った。
「先輩って、結構大胆なんですね・・・」
「・・・は?」
オレは目をパッチリ開けて、現在の状況を確認する。
・・・オレは何をやってるんだ?
柚季を両手でガッチリとホールドして。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
なにやってんだよオレ!!
そしてオレはとっさに両手を離す。
「先輩・・・何なら私を求めてもいいんですよ」
柚季・・・いつからそんなキャラになった・・・。
しかもなんか脱ぎ始めたし!?
待て、そこまでにしろって、ヤバいって、これ以上進めたらこの小説18禁行きだって!
「何やってんの!?」
ドアの方を見ると、円が顔を真っ赤にしながら立っていた。
ナイスタイミング!
あ、今回はあいつの名前を覚えてたぞ。
「先輩と私の邪魔をするのは・・・いくら円ちゃんでも許さないよ」
怖いって。
邪魔って、そっちが勝手に!
「片瀬とはくっついちゃダメなの!」
いやあ、見事なヤンデレとツンデレの共演。
「駿、探したぞ。お前何時間もたっても帰ってこな・・・うほっ、これは目の保養に・・・」
錬磨、柚季の半裸みて何興奮してんだよ!
「駿、お前そんなy「黙れ!」
勘違いとは恐ろしいものですね。
さてと、錬磨はどうやって散らしましょうか。
そのとき、後ろから爆発音が聞こえた。
「何!?」
オレが振り向くと、柚季が髪を逆立てながら円を爆撃していた。
なんかレベル高いよ!?
「片瀬!逃げて!今柚季は手に負えない状況だからっ!」
「ありがとう!助かった!」
何で錬磨が返事してんだよ。
「オレが止める。円は下がってろ」
暴走した柚季にオレは語りかける。
「もう止めろ、建物が壊れるし円やオレが怪我をしたら大変じゃないか!」
「俺の心配もしてよ」
「黙れ」
錬磨はショッキングな映像を見たような顔をして2、3歩後ろに下がった。
「お前がそこまで言う奴だったとはな・・・」
なんか言い始めたよ?
「仕方無い・・・俺の研究の成果を見せてやろう!」
そうですか、錬磨のお手並み拝見と行くか。
「ところで、駿」
「なんだ?」
「召喚獣を召喚してくれないか?」
・・・こいつゴミだ。
オレは渋々、召喚を行った。
今回の召喚獣は錬磨の指示に従った。
「なんだよこの、F・レオンって?」
とりあえず召喚手順さえわかれば召喚は行える。
オレは、はるかが炎の力を蓄えた指輪を装着。
これで火の召喚獣も召喚できる。
で、出てきたのが・・・燃え盛る獅子なんですよ。
なんか体のそとにコアっぽいのが飛び出てるし。
「それが鍵なんだよ」
人の心覗くな。
何が鍵だ。
「行くぞ、C・F!!」
錬磨のペンダントと、F・レオンのコアが輝きはじめた。
で、二人は光に包まれていく。
「これが俺の研究成果、C・Fだ」
まあ、言いたいことは・・・あなたはネオスになったんですね?
錬磨は炎の鎧を纏っている。
てか、燃えてる。
錬磨は柚季の半裸を見て萌えてる。
ああ、これからまた他に5種類ほど召喚させられ、いずれはトリプル的なのもやるんだろうな・・・。
「俺を甘く見るなよ」
錬磨は柚季に近づき、胸倉を掴んで上に釣り上げた。
普通につええわ。
というわけで、オレは
スケルトンに錬磨を襲わせてみました。
「俺に・・・触るんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
錬磨は激怒してスケルトンの頭蓋骨を握りつぶした。
てか、錬磨キャラ変わってるって!!
まあ、なんだかんだで錬磨の気迫に負けた柚季は気絶した。
確かに鬼のようなあの顔で睨まれたらオレも畏怖の念をおぼえる。
ちなみに、C・Fの制限時間は5分らしい。
某巨人より滞在可能時間は2分長いという、地味に長い時間である。